フォンテインズD.C.がニュー・アルバム『A Hero’s Death』を2020年7月31日(金)にリリースする。

アイルランド、ダブリンの5人組ポスト・パンク・バンド、フォンテインズD.C.。彼らは2019年にデビュー・アルバム『Dogrel』を英ロンドン/米LAのレーベル、パルチザン・レコーズ(Partisan Records)から発表。同作はNMEガーディアンから満点の5つ星で評価され、マーキュリー賞にノミネート、ラフ・トレードと〈BBC Radio 6 Music〉から同年のベスト・アルバム1位に選出されるなど、高い評価を得ている。

そんなフォンテインズD.C.は、昨年12月に〈ビーチ・ボーイズから影響を受けた新作をLAで完成させた〉と報じられていた。待ち望まれていたセカンド・アルバム『A Hero’s Death』の詳細が、ついに明らかになる。

『A Hero’s Death』のプロデューサーは、ダン・キャリー(Dan Carey)が続投。レコーディング作業はロンドンにあるキャリーのスタジオで行われ、スーサイド、ビーチ・ボーイズ、レナード・コーエン、ビーチ・ハウス、ブロードキャスト、リー・ヘイズルウッドなどから影響を受けて作り上げられていったという。

またアートワークには、1916年のイースター蜂起の記念としてダブリンに建つアイルランド神話の戦士、クー・フーリンの像をフィーチャー。〈A Hero’s Death〉というフレーズに重ねられているとのことだ。

『A Hero’s Death』アートワーク

『A Hero’s Death』は前作同様、パルチザンからリリース。本作から、ファースト・シングルでタイトル・トラックの“A Hero’s Death”が発表された。

“A Hero’s Death”はミュージック・ビデオも公開されており、HBOのTVシリーズ「ゲーム・オブ・スローンズ」などに出演するアイルランドの俳優、エイダン・ギレンが出演している。

“A Hero’s Death”について、バンドのヴォーカリストであるグリアン・チャッテン(Grian Chatten)は以下のように語っている。

この曲は己の為のルールのリストであり、表面的にはポジティブなメッセージだが、マントラを何度も唱えた時と同じように、繰り返すことに違った意味が出現してくる。誠実さと不誠実の間にこのバランスがあり、メジャー・キーからマイナー・キーへの移行が多い理由でもある。これは多くの広告に影響を受けたものだ。見れば見るほどシュールで怖い高揚するメッセージの反復的な性質を感じることができる。タイトルはブレンダン・ビーハン(アイルランドの詩人)の劇の一文に由来する。

なお『A Hero’s Death』の日本盤は、解説・歌詞・対訳付きでBIG NOTHING/ULTRA-VYBEから7月31日にリリース。ボーナス・トラックも収録される予定だ。

洋楽週刊連載〈Pop Style Now〉の〈2019年洋楽ベスト・ソング20!〉〈2020年期待の洋楽アーティスト50!〉でも紹介し、フォンテインズD.C.にはMikikiも大いに注目している。また彼らは、〈FUJI ROCK FESTIVAL ’20〉への出演が決定しており、ここ日本でも期待のバンドとして迎えられるはず。新作が楽しみでしかたない。

 


RELEASE INFORMATION

FONTAINES D.C. A Hero’s Death Partisan/BIG NOTHING/ULTRA-VYBE(2020)

品番:PTKF2182-2J
定価:2,400円(+税)
発売元:BIG NOTHING/ULTRA-VYBE
世界同時発売、日本盤ボーナス・トラック収録予定、解説/歌詞/対訳付

TRACKLIST
1. I Don’t Belong
2. Love Is The Main Thing
3. Televised Mind
4. A Lucid Dream
5. You Said
6. Oh Such A Spring
7. A Hero’s Death
8. Living In America
9. I Was Not Born
10. Sunny
11. No

 


LIVE INFORMATION
FUJI ROCK FESTIVAL ’20
2020年8月21日(金)、22日(土)、23日(日) 新潟・湯沢 苗場スキー場
https://www.fujirockfestival.com/
※フォンテインズD.C.は22日に出演