こんなジョシュアが聴きたかった!という方も多いのでは。近年のリーダー作はサウンドのテクスチャーへの繊細な感覚に満ちた、どちらかというと静的な作品だったが、本作は真っ向勝負で堂々と吹きまくる白熱のライヴ盤。公演時期とベーシストが異なる2つのサックス・トリオでの快演だ。アレンジも秀逸な《Mack The Knife》やドラムとの掛け合いが楽し過ぎるモンク曲、いつになくハッチャケるツェッペリン《The Ocean》など、躍動感溢れるリズム・セクションに煽られ昂ぶるジョシュアを捉えた2009年録音と、よりスタイルの独自性が増した2013年録音との比較も興味深い。