1. 出身地と音楽活動を始めたきっかけ(バンドであれば結成のいきさつ)について教えてください。
「出身は埼玉県の川越市です。
初めて自分で曲を作ったのは17歳の時でした。クラシックギター部に入っていたのですが、練習の傍らオリジナルをつくって友達に聴かせていました。
現在の形で活動を始めたのは24歳の時です。色々あって勤めていた会社を辞めた時、音楽だけは飽きずにずっと続けていることに気がつきまして、ならばもっと真摯にやってみようと思い立ちました」
2. 現在の音楽性に影響を与えたと思うアーティストや楽曲は?
「原体験的なもので言えば、山下達郎さんの『僕の中の少年』というアルバムです。このアルバムを聴くと自然とニュートラルな気持ちになれます。
お聴かせできる現在の音楽性といえば4月にリリースしたアルバムなのですが、それぞれの曲に対してたくさんあります……。ですので、制作中に特に好んで聴いていたアルバムを……!」
Jackie Wilson “Beautiful Day”
Bill LaBounty “Bill LaBounty“
Sydney Joe Qualls “So Sexy”
3. 今回TOWER DOORSで紹介した曲はどんなふうに生まれた曲で、どんなことを表現していますか?
“グッド・バイ グッド・デイズ”
「どこがだよと思われるかもしれませんが、リオン・ウェアやグレン・ジョーンズをボーカルに起用したノーマン・コナーズになったつもりで曲書きをしたいと思い制作いたしました。ジャンルとしては80年代初頭のアーバン・ソウルを意識しているつもりです。
詞の表現は大貫妙子さんが書くような、懐かしさや哀しさ、なんとも言い難いノスタルジーな詞を書きたいと思っておりました。個人的な題目は、〈打ち込みでどこまでできるか〉です」
4. 交流のあるアーティストでいま注目しているのは?
「先述のアルバム、『C』にコーラスで参加してくださった、大石晴子さん。
ソングライティング然り、メロディーラインが本当に素敵なのですが、何と言ってもボーカルのタイム感が大石さんの持ち味だと勝手に思っております。大石さん、偉そうにごめんなさい」
5. TOWER DOORSは新しい音楽との出会いを提供することをコンセプトとするメディアですが、あなたが最近出会った新しい音楽は?
「最近初めて聴いた音楽の中で一番に感動したのは、80年代なのですが、デイヴィッド・ベノワの“You’ll Never Love Me The Same Way Twice”という曲です。間奏のピアノなんて涙なしには聴けません。アーノルド・マックラーのボーカルも素敵です」
「近年のリリースですと、edblの新譜です」
「あとはやっぱり、Thundercatの新譜はカッコ良かったです」
6. ライブやリリースといった今後の活動や、やってみたいことなど、これからの展望について教えてください。
「ライブに関しましては、今後バンド形態を中心に定期的にやっていきたいと考えております。こういう世情ですので、配信の方法なども模索しつつ……。
制作ですと以前から作ってみたかったベニー・シングスやメイヤー・ホーソーンのような、〈ヒップホップのトラック・メイカーが作るポップス〉のような曲を作ってみたいと目下奮闘中です。頑張って秋ごろまでにシングルリリースできればと思っております」