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連載

【TOWER VINYL太鼓盤!】第13回 坂本龍一&カクトウギ・セッション『サマー・ナーヴス』を深聴き! アナログ再発記念試聴会

(左から)坂本龍一&カクトウギ・セッション『サマー・ナーヴス』オリジナル盤、再発盤

タワーレコード新宿店の最上10階に居を構えるアナログ専門店〈TOWER VINYL SHINJUKU〉。同店の魅力やおすすめの〈太鼓盤〉を紹介している月刊連載が、この〈TOWER VINYL太鼓盤!〉です。

今回は、先月取り上げた吉田美奈子『FLAPPER』に続く試聴会企画第2弾! 題材はリイシューされたばかりの坂本龍一&カクトウギ・セッション『サマー・ナーヴス』(79年)です。再発盤とオリジナル盤をTOWER VINYLのゴージャスな音響システムで聴き比べつつ、本作の魅力に迫ってみました。

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坂本龍一&カクトウギ・セッション 『サマー・ナーヴス(完全生産限定盤/クリア・イエロー・ヴァイナル)』 ソニー(1979)

 

坂本龍一がレゲエに挑んだ異色の夏アルバム『サマー・ナーヴス』

坂本龍一&カクトウギ・セッションの79年作『サマー・ナーヴス』。ど派手な黄色の背景に、スイミング・ゴーグルとコルセット(?)を着けた教授が弾ける笑顔を見せているジャケットが印象的な、まさに〈夏!〉なレコードです。

本作が、2020年8月8日にソニー・ミュージックダイレクト/GREAT TRACKSからクリア・イエロー・ヴァイナルでリイシューされました。カッティングは、米国の名スタジオ、バーニー・グランドマン・マスタリングが行っています。

一度見たら忘れられないジャケットもさることながら、『サマー・ナーヴス』は教授のディスコグラフィーにおいて、かなりの異色作だと言っていいでしょう。というのも、その音楽性はレゲエを大胆に取り入れたジャズ・フュージョン。清々しく軽い聴き心地や、プレイヤーどうしの演奏の応酬を強調した楽曲、教授自身によるヴォーカルなどが特徴で、他に類を見ない作品です。

参加しているのは、辣腕ミュージシャンばかり。高橋幸宏(ドラムス)、小原礼(ベース)、鈴木茂(ギター)、大村憲司(ギター)、松原正樹(ギター)、山下達郎(バックグラウンド・ヴォーカル)、矢野顕子(バックグラウンド・ヴォーカル)、吉田美奈子(バックグラウンド・ヴォーカル)、EVE(バックグラウンド・ヴォーカル)、渡辺香津美(ギター)などなど……。いまでは考えられないような、錚々たるメンバーですね。

というわけで、『サマー・ナーヴス』はとても聴きやすいポップな作品でありながら、70年代末における日本の音楽シーンの熱気がこれでもかと詰まったアルバムです(ちなみに、『サマー・ナーヴス』が発表された3か月後にYMOの名盤『ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー』がリリースされています)。未聴の方は、今回の再発盤から聴いてみてはいかがでしょう?

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