約2年ぶりの11作目は、ジェイムズ・イハとジミー・チェンバレンを含むほぼオリジナル編成による全20曲入りで、ビリー・コーガン自身がプロデュースを担当。リック・ルービンが手掛けた前作におけるキャッチーでエッジの立ったサウンドとは異なり、シンセ音と重めのビートが目立つダークでサイケな世界観が良い。過去作でいうと『Adore』(98年)にも似ているがそれとも少し違う新味を感じさせる快作だ。