【鈴木英之介】
FNCY “TOKYO LUV”
ZEN-LA-ROCK、G.RINA、鎮座DOPENESSによるユニットが放った、都会ムード満点の一曲。曲自体は昨年5月配信の『TOKYO LUV EP』に収録済だが、先日ミュージック・ビデオが公開されたので、このタイミングでぜひ紹介したい。冒頭のZEN-LA-ROCKによるラップの一節〈何から伝えれば良いのか分からないまま過ぎる時〉に、ドラマ「東京ラブストーリー」でおなじみの小田和正“ラブ・ストーリーは突然に”のフレーズ〈何から伝えればいいのか分からないまま時は流れて〉が引用されていて、思わずニヤリとさせられる。そして何と言っても、鎮座DOPENESSの歌心の豊かさ! 彼のラップだけしか聴いたことがなかった人は、その甘い歌声に打たれること請け合いだ。
KID FRESINO “Girl got a cute face ft. Campanella”
1月6日リリースのニュー・アルバム『20,Stop it.』に収録された一曲。無機質さとトライバルな雰囲気の同居する、何とも不穏なトラック。そしてKID FRESINOとCampanellaによる、低体温でダウナーなフロウの掛け合い。それらの絡み合う様が、たまらなく心地良い。アルバムも必聴。
LITTLE CREATURES “あさやけ”
1月8日にリリースしたニュー・アルバム『30』の収録曲。90年デビューのベテラン・バンドらしい大人のメロウさを漂わせつつ、若手バンドと共振するようなフレッシュなアンサンブルを展開している。隙間の活かされたシンプルなバンド・サウンドを遊泳するようなギターの音が、めちゃくちゃ気持ちいい!
【小峯崇嗣】
zzz feat. カルロスまーちゃん “Sixth Sense”
シンガー・ソングライター/プロデューサーのzzzが、シンガーのカルロスまーちゃんを客演に迎えた新曲をリリースしました。今回はオールドスクールなビートに、少しダークさを感じるファンキーなポップソングに仕上げています。2人の掛け合いがまた絶妙なので、彼らが歌う歌詞にも注目してみてください。TOWER DOORSのYouTubeチャンネルには2人による“Sixth Sense”のパフォーマンス映像をアップしていますので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
a子 “bye”
2020年からハイペースで楽曲を発表し、快進撃が止まらないSSWのa子。今回の新曲はメン・アイ・トラスト(Men I Trust)を想起させる浮遊感のあるドリームポップ調のサウンドに、強いギターリフが印象的な一曲。a子は〈TOWER DOORSが選ぶ2020年ベスト・ニュー・アーティスト5組〉にも選出しているので、そちらの記事も併せてチェックしてみてください。
OfftOn “Yah-Ah”
東京拠点に活動するR&Bデュオ、OfftOnが新曲“Yah-Ah”をリリースしました。重くずっしりと沈んでいくビートのイントロ。それとは対照的に、宙に浮かび上がるようなメロウなメロディーと賛美歌的なファルセット・ヴォイスが重なり合った神秘的な曲です。
Zinee&issei “Laundry”
東京を拠点に世界基準の音楽を発信する実力派シンガー・ユニット、Zinee&isseiが2020年の暮れにリリースした楽曲。切なく繊細なサウンドと二2人の耽美的でソウルフルな歌声が美しくマッチしています。歌詞には〈別れた恋人との思い出(愛のシミ)を汚れた服たちと一緒に洗い流してしまおう〉という想いが込められているのだとか。
【田中亮太】
今週はお休みです