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インタビュー

BiS『KiLLiNG IDOLS』激動の年を乗り越えた4人が語る、繊細な衝動で溢れた新EP

激動の1年を越えてもなお、エモーショナルな4人の進化は止まらない! 揺れる感情と繊細な衝動で溢れ返った『KiLLiNG IDOLS』は何を殺す?

 約8か月ぶりの有観客ワンマン〈ANTi WiNTERxxx〉シリーズを昨年10月より全国5か所で開始し、12月にはLINE CUBE SHIBUYAにて〈The DANGER OF MiXiNG BiS〉を開催、今年1月からは10都市を巡る怒濤の〈KiLLiNG IDOLS TOUR〉をスタート……と、制限は設けつつもライヴの日々を取り戻しつつあるBiS。その完遂を経て現在はWACKツアーに出ている4人から、昨夏の『ANTi CONFORMiST SUPERSTAR』に続く6曲入りの強力な新作EP『KiLLiNG IDOLS』が届きました。

BiS 『KiLLiNG IDOLS』 ULTRA STUPiD(2021)

 

難しかったけど、乗り越えた

――10月に有観客ライヴを再開して、その後はライヴを重ねている印象ですが、再開前の皆さんのコンディションはどういう感じだったんでしょう。

トギー「WACKは渡辺(淳之介:マネージャー)さんが気にかけてくださって、落ち込んだりしないように、初めて全員とLINE交換したりして、少しでも変化に気付くようにしてくださったり。あとモチヴェーションが下がらないように、ライヴできなくても何かしらの活動はさせてもらっていて。だから、心の持ちようは違ったのかなって思ってます」

チャントモンキー「私はグループだから大丈夫だったのかなと思います。たぶん個人で活動してたら、気持ち的にもう続けられないっていう判断もあったかもしれないですけど。だから、この期間に活動休止とかになった方の気持ちも凄いわかります」

イトー・ムセンシティ部「うん。でも、それぞれの気持ちが落ちてしまうタイミングも理由も全然違うので、毎日ずっと同じ方向を見続けるって難しいことなんだって改めて思いました。つらい時はやっぱりつらかったし、そのぶん互いを気にかけることもあったし、気付けないこともいっぱいあった、うん(笑)。難しかったけど、乗り越えたなとは思います。ライヴに救われたなって」

モン「そうだね」

――良かったです。で、去年のEPから半年でまた濃厚な『KiLLiNG IDOLS』が完成したわけですが、これはいつ頃から作ってたものなんでしょう?

ネオ・トゥリーズ「作詞してたのが10月から11月の半ばぐらいだよね、たぶん」

モン「“HiDE iN SEW”を含めるなら、9月からですね」

ティ部「そうだね。“COLD CAKE”とかは11月に録りました」

――まず“HiDE iN SEW”は編集盤『“プロパガンダ”と“PROPAGANDA”』で先に披露されていた全英詞の曲ですね。

トギー「歌詞を翻訳したんですけど、作詞した渡辺さんの心の奥の奥みたいなのを曝け出してる歌詞で、日本語では書けないくらい奥底の気持ちが書いてあるのかなって思います」

モン「渡辺さんは人と違う発想をしたりするから、より高いものを求められる立場なのかなっていう気がしてて。その渡辺さんが〈自分はスーパーマンじゃない〉って書いてるからこそ、凄い刺さる歌詞だなって」

トギー「〈子どもの頃は何でもできると思ってた〉から始まって、でもスーパーマンになれないから、渡辺さんができないことを私たちに託してくれてるように捉えてます。だから凄い奮い立たせられる曲です」

――歌詞もアレンジも旧BiSの“Hide out cut”(13年)のオマージュなので、最初は意味ありげなものを感じたんですが。

モン「単純にBiSの大事な曲だからこそ3期でもやりたいって思ってくださったのかなって。私たちは過去のBiSの曲を歌わないので、めちゃくちゃ良い曲たちが封印されてしまっていて。大切な曲だっただろうし、私たちにとっても凄い大切な曲です」

ティ部「旧BiSとの繋がりを感じて嬉しいって言ってくれてる人もいて。1期から見てくれてる研究員ももちろんいるわけで」

――そうですね。2曲目の“COLD CAKE”は限定シングルの攻めたヴィジュアルが話題になったミクスチャー風の曲ですが、これは松隈ケンタさんとの共作で渡辺さんが作曲もされていますね。

トギー「最初はインストにサビだけ松隈さんの仮歌が入ってる状態で、渡辺さんがラップの歌詞とメロディーを考えたので」

モン「デモ自体は“HiDE iN SEW”より前にあって、でも渡辺さんが凄いこだわって〈あれじゃない〉〈これじゃない〉ってなって……こうなりました(笑)。最初に聴いた時はもっと違う曲だったんですけど」

ティ部「だんだん蕾が膨らんでった感じだよね(笑)」

――これも明快なオマージュで(笑)。もうライヴで披露されてますが、こういういつもと違う曲調は歌ってみてどうですか?

トギー「サビがめっちゃ急に盛り上がるから爆発力がホントに凄いです。こんな感情剥き出しで歌える曲はなかったくらい」

ティ部「ラップ部分は楽器の音数も少ないので、自分の声が響き渡る状態って考えると、音源通りの口調でやると私とかは特に弱々しくなりすぎちゃうし難しいです。語りに集中するみたいなパートは初めてで」

ネオ「サビに行く前とサビのギャップが凄くて切り替えが難しいから、逆に気持ちを大切に歌えるなっていう気がします」

トギー「3サビが好きです。私たちは〈さぁ始めよう〉って肩組んで飛び跳ねながら歌ってて。いつか何も気にしなくていい時期がきたら、お客さんも肩組んで声出して手上げてほしい曲だなって思います」

ネオ「全員でサビ一緒に歌いたい」

――余計にそう思えるような曲ですよね。

モン「私は歌詞を読んでボロボロ泣きました(笑)。歌詞を見て泣いたのは初めてで、自分でもビックリしました。自分では言葉にできてなかったけど〈めっちゃ思ってたことだ!〉って共感して、ビックリするぐらい顔がビッチャビチャになって(笑)」

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