活躍の場を世界に広げ、USインディーの名門、サブ・ポップからも発表される3作目。初期のニューウェイヴ・サウンドからは遠く離れ、複数のプロデューサーとのコラボによって新たなバンド像を提示している。BIGYUKIのトラックによる“チョコチップかもね”はメロウなR&B、YMCKとの“PING PONG!”は8ビット・チューン、ストーンズ・スロウ発のマインドデザインが参加した“IN PINK”はドープなヒップホップと、グローバルな視点で時代とのチューニングを合わせ、少しだけ大人びた最新の〈NEOかわいい〉がここに。歌詞からは彼女たちらしいファニーさも感じられるが、BLMが契機になったという“ACTION”や“Wish Upon a Star”での祈りなど、現代に対するメッセージが確かに込められている。