卓越したギター・プレイとヴォーカルの魅力で知られる、シンガー・ソングライター/ギタリストのReiさん。そんな彼女が〈今これしか聴いてない!〉というイチオシの音楽を月ごとに紹介する新連載〈Rei’s REPEAT REPEAT!〉がスタートしました!
Reiさんが今月ひたすらリピートしていたという作品は、ドゥラン・ジョーンズ&ジ・インディケーションズ(Durand Jones & The Indications)の2019年作『American Love Call』だそう。ドゥラン・ジョーンズを中心に結成されたソウル/R&Bバンドである彼らの作品のどんなところが、彼女の心を強く揺さぶったのでしょうか。
Reiさんによる熱量と愛情たっぷりの文章を読めば、あなたも『American Love Call』を狂い聴きしたくなること請け合いです……! *Mikiki編集部
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今月はこれしか聴いていない。わたしは音楽も、映画も、食べ物も、一度ハマると狂ったようにそれをリピートする癖があるようだ。みなさんも現実が息苦しい時ほど、すがるような気持ちで音楽を繰り返し聴く経験が少なからずあるのではなかろうか。
はじめまして。Mikikiのみなさんにお声がけいただき、この度連載を書くこととなったシンガー・ソングライター/ギタリストのReiです。以前からTOWER RECORDSでは幾度となくインストア・ライブをやらせていただいたり、Mikikiでも新作のインタビューをしていただいていたので、もはや旧友のような気持ち。うれしいな、ありがとう。
去年春の緊急事態宣言中はタワレコ店員のコスプレも。
午前中に着てた服に飽きたから、ROXY MUSICヲタクのおっちょこちょいタワレコ店員に着替えた pic.twitter.com/6293AkwB3T
— Rei (@guita_rei) May 10, 2020
このツイートから派生して、リモートでわたしがバイヤーとなり、これまでインストア・ライブでお世話になったお店にオススメのCDを選んで、手作りのPOPと共に展開いただくという企画も開催。何店かで実現して、あらためてレコード店への愛を深めた心あたたまる交流だった。
【Rei's レコメンド①】
— タワーレコード名古屋近鉄パッセ店 (@TOWER_Kintetsu) June 9, 2020
「PJ Morton/GUMBO」#タワレコスタッフ顔負けのクオリティ✨✨#そしてわかりやすい⭕️#オススメ曲まで書いたる💫#すぐにでも聴きたくなる🎧#完璧👑#是非パッセ店でチェック👀 pic.twitter.com/D4COVol4zv
【#Rei】
— タワーレコード新宿店 (@TOWER_Shinjuku) September 28, 2020
待望の2ndアルバム「HONEY」のリリースを発表したばかりのReiさん。
本日から新宿店8Fにて、「リモートバイヤー Rei」として、Reiさんがセレクトした音源と手書きポップを展開♪
是非、チェックを!! pic.twitter.com/OVYMv4dRU1
さて、今月からまったりと私が今ハマっている音楽を紹介していこうと思う。個人的な偏見と奇妙な愛情たっぷり。どうぞ一杯片手に、最後までお楽しみあれ。

DURAND JONES & THE INDICATIONS 『American Love Call』 Dead Oceans(2019)
今月は『American Love Call』しか聴いていない。
アメリカのインディアナ州で結成された5人組ソウル/R&Bバンド、ドゥラン・ジョーンズ&ジ・インディケーションズが2019年にリリースしたこのアルバムを、ここ2か月くらいは耳にタコができるくらい聴いている。
ダニー・ハサウェイ『Extension Of A Man』(73年)やビル・ウィザース『+’Justments』(74年)、ニーナ・シモン『Silk & Soul』(67年)、このあたりの名盤を彷彿とさせる、どっぷりと濃厚なスウィート・ソウル。R&Bやブルーズ、ジャズの要素も散りばめられている。大好きになってからインタビューもいくつか見たが、メンバーの〈おれら好きなことマイペースにやってるだけなんで〉感が半端なく、個人的にそのふてぶてしさも含め愛くるしくてたまらなくなった。
アルバム通して何度も聴けちゃう〈ぬるま湯〉感、美メロの応酬、飾らない言葉でつづられる恋心や生活。旅先の適当に入った古着屋で、ひとまず買ったコットンのTシャツを妙に気に入り、日頃から着倒してしまった時のような肌馴染みのいい一枚だ。
特にお気に入りの曲は“What I Know About You”。ソロ・アーティストとしても近年注目され、当バンドではヴォーカルとドラムを担当するアーロン・フレイザーの手さばきが癖になるチューン。私はこの曲のタム回しが、だらしなくて大好き。なんで靴下うらっかえしのまま、洗濯機に入れちゃうの? かわいいだいすきしょうがないんだから。そういう母性くすぐるフィルが満載。
〈ぼくが泣き始めると、きみはなんで泣いているのか尋ねるのさ。そしてその涙を乾かしてくれる。きみについてぼくが知っていること〉。歌詞は全編、女性誰もが言われたいロマンチック・フレーズの大盤振る舞いなのだが、この曲も例外ではない。本当にありがとう。わたしも一度はこんなふうに想われてみたい。
〈Rei’s REPEAT REPEAT!〉第1回、いかがだっただろうか。音楽好きを名乗るために、たくさんの作品やアーティストを知っている必要はない。わたしのように大好きなものだけをしつこく聴く音楽好きだっているのだ。
はじめましての方はわたし、Reiの最新映像もぜひ。ではまた次回。
LIVE INFORMATION
Rei Acoustic Tour “Mahogany Girl” 2021
2021年7月3日(土)東京・日本橋 三井ホール
1st show:開場 13:45/開演 14:30
2nd show:開場 17:15/開演 18:00
2021年7月10日(土)大阪 umeda TRAD
1st show:開場 13:45/開演 14:30
2nd show:開場 17:15/開演 18:00
2021年7月11日(日)愛知・名古屋 JAMMIN'
1st show:開場 14:30/開演 15:00
2nd show:開場 17:30/開演 18:00
■チケット
Reiny Reocrds 2次先行:2021年5月26日(水)12:00〜5月30日(日)23:59
https://eplus.jp/rei21-rr2/
一般発売:2021年6月5日(土)
PROFILE: Rei
卓越したギター・プレイとヴォーカルをもつ、シンガー・ソングライター/ギタリスト。幼少期をNYで過ごし、4歳よりクラシック・ギターをはじめ、5歳でブルーズに出会い、ジャンルを超えた独自の音楽を作り始める。
2015年2月、長岡亮介(ペトロールズ)を共同プロデュースに迎え、ファースト・ミニ・アルバム『BLU』でCDデビュー。
〈FUJI ROCK FESTIVAL〉〈SUMMER SONIC〉〈RISING SUN ROCK FESTIVAL〉〈SXSW Music Festival〉〈JAVA JAZZ Festival〉〈Les Eurockeennes〉〈Heineken Jazzaldia〉などの国内外のフェスに多数出演。2017年秋、日本人ミュージシャンでは初となる〈TED NYC〉でライブ・パフォーマンスを行った。
2021年2月26日、初の海外デビュー盤となる『REI』をアメリカNYに本拠地を置くVerve Forecastよりリリース。
