連載

【Rei’s REPEAT REPEAT!】第2回 今月はサミー​・レイ&ザ・フレンズ(Sammy Rae & The Friends)しか聴いてない

Reiが毎月〈今これしか聴いてない!〉音楽を紹介

卓越したギター・プレイとヴォーカルの魅力で知られる、シンガー・ソングライター/ギタリストのReiさん。そんな彼女が〈今これしか聴いてない!〉というイチオシの音楽を月ごとに紹介する新連載〈Rei’s REPEAT REPEAT!〉が5月よりスタートしました!

第2回である今回、Reiさんが紹介するのはサミー​・レイ&ザ・フレンズ(Sammy Rae & The Friends)の2018年作『The Good Life』。シンガー・ソングライターのサミー​・レイを中心に活動するこのバンドの、思わずクセになってしまうような魅力を独特の表現で解説してくれています。

Reiさんの愛に満ちた文章に導かれ、あなたも『The Good Life』を聴き狂ってみてはいかがでしょう……? *Mikiki編集部

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Prod. by Sunny Sunny Club

今月はこれしか聴いていない。わたしは音楽も、映画も、食べ物も、一度ハマると狂ったようにそれをリピートする癖があるようだ。みなさんも現実が息苦しい時ほど、すがるような気持ちで音楽を繰り返し聴く経験が少なからずあるのではなかろうか。

シンガー・ソングライター/ギタリストのReiです。先月からMikikiにて始まった当連載〈Rei’s REPEAT REPEAT!〉ではわたしがついつい繰り返し聴いてしまう、個人的バズリ盤を紹介していこうと思います。

SAMMY RAE & THE FRIENDS 『The Good Life』 (2018)

今月はアルバム『The Good Life』しか聴いていない。

『The Good Life』はシンガー・ソングライターのサミー・レイと、その名の通りサミーの友達によって結成されたバンド、サミー​・レイ&ザ・フレンズのデビュー作。わたしのこのアルバムへの愛は日に日に深まるばかりだが、その前に簡単にこのバンドの中心人物サミー・レイを紹介しよう。

サミーはアメリカNYを拠点に活動する27歳のシンガー・ソングライター。幼少期はコネチカット州の自然豊かな田舎町で生まれ育った。家でかかっていたブルース・スプリングスティーンやビリー・ジョエルを聴いたり、ピアノを習ったりしながら、音楽心を育んでいったそう。その後エラ・フィッツジェラルドなどのジャズ・シンガーの影響を受けながら、自身の世界観を紡いでいき、19歳でNYに移住。それからはリズム・セクション、ホーン隊、コーラスなどを含む8人の〈ザ・フレンズ〉と称した文字通り音楽友達の集まりをバック・バンドに従え、サミー​・レイ&ザ・フレンズは2018年にファースト・アルバム『The Good Life』をリリースした。

『The Good Life』収録曲“Flesh And Bone”のライブ映像
 

小難しい説明もほどほどに、わたしがこのアルバムを大好きな理由を奔放に語ってみよう。

まずわたしが大好きになったのは、アルバムの最後の曲である“Kick It To Me”。サックスのリフと爽やかで広がりのあるコーラス、まろやかで温かみのあるサミーの歌声。時折差し込まれるブレイクは、おうどんのお椀の端にちょこっと添えられた柚子胡椒のような効果を発揮している。気持ちよすぎない、ピリっと辛味を効かせたアレンジメントが旨味たっぷりのコード進行やメロディーを引き立てている気がする。

『The Good Life』収録曲“Kick It To Me”
 

そしてアレンジメントや曲そのものの素晴らしさに加えて、わたしがこのアルバムを繰り返し聴いてしまうのはミックスの良さもあるだろう。”The Feeling”はコーラス・ワークから始まり、徐々に楽器隊が登場するが、すべてが最適な立ち位置で鳴っている。それぞれを聴き分けることのできるほどよい〈チャーハンのパラパラ感〉と、ウェイパーとごま油と胡椒とがすべての米粒に馴染んで調和しているような〈一体感〉。

『The Good Life』収録曲”The Feeling”
 

そしてリヴァーブの深さや長さも完璧。上品でなめらかなクリーン・トーン・ギター、印象的なサックスのリフ、晴れた日に叩くふとんの音にも似た張りと太さのあるドラムの鳴り。すべてがそれぞれの特徴を最大限に生かすために、オートクチュールで丁寧に処理されているように思えた。

きっとこのほどよい〈こなれ感〉と洗練さが、わたしを何度も何度もこのアルバムに導くのだろう。

Prod. by Sunny Sunny Club

〈Rei’s REPEAT REPEAT!〉第2回、いかがだっただろうか。ナチュラルに生きるためには、ナチュラルな音楽を。ぜひみなさんもサミー・レイの虜に。

わたしReiのナチュラルみも味わえる“Categorizing Me”のMVもぜひ。それではまた次回。

Reiの2020年作『HONEY』収録曲“Categorizing Me”のミュージック・ビデオ
 

 


LIVE INFORMATION
Rei Acoustic Tour “Mahogany Girl” 2021

2021年7月3日(土)東京・日本橋 三井ホール
1st show:開場 13:45/開演 14:30
2nd show:開場 17:15/開演 18:00

2021年7月10日(土)大阪 umeda TRAD
1st show:開場 13:45/開演 14:30
2nd show:開場 17:15/開演 18:00

2021年7月11日(日)愛知・名古屋 JAMMIN'
1st show:開場 14:30/開演 15:00
2nd show:開場 17:30/開演 18:00

■チケット
各プレイガイドにて販売中
e+:https://eplus.jp/sf/word/0000070985
ローソンチケット:https://l-tike.com/concert/mevent/?mid=373008
チケットぴあ:https://t.pia.jp/pia/artist/artists.do?artistsCd=E3030053

〈Rei Acoustic Tour “Mahogany Girl” 2021〉のティーザー映像

 


PROFILE: Rei

卓越したギター・プレイとヴォーカルをもつ、シンガー・ソングライター/ギタリスト。幼少期をNYで過ごし、4歳よりクラシック・ギターをはじめ、5歳でブルーズに出会い、ジャンルを超えた独自の音楽を作り始める。
2015年2月、長岡亮介(ペトロールズ)を共同プロデュースに迎え、ファースト・ミニ・アルバム『BLU』でCDデビュー。
〈FUJI ROCK FESTIVAL〉〈SUMMER SONIC〉〈RISING SUN ROCK FESTIVAL〉〈SXSW Music Festival〉〈JAVA JAZZ Festival〉〈Les Eurockeennes〉〈Heineken Jazzaldia〉などの国内外のフェスに多数出演。2017年秋、日本人ミュージシャンでは初となる〈TED NYC〉でライブ・パフォーマンスを行った。
2021年2月26日、初の海外デビュー盤となる『REI』をアメリカNYに本拠地を置くVerve Forecastよりリリース。

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