バルネ・ウィランの復活の歴史を刻んだ名盤『La Note Bleue』が登場!
ニース出身のビバップ・スター、バルネ・ウィラン。長い低迷から80年代後半、コミックの主人公として突如復活した。その晩年の軌跡の始まりともいえる名盤『La Note Bleue』が、オリジナル・アナログ24トラックマスターからの180g LP盤での復刻。さらに大ヒット・コミックブックの復刻版、そして、さらに1989年のパリで録音されたの未発表ライヴ6曲(うち1曲は司会者コメント)を収録したCDを合わせた〈バルネの復活祭!〉ともいえる完全限定品。バルネ・ファンは一生ものの作品です。
ポップ・アヴァンガルドなジャズを常に志向し、時代時代に発信し続けてきた近藤が全て自己完結で自己のスタジオで制作した晩年作がLPで登場。様々な音楽要素を内包した近藤の哲学が結集した一枚。いまこそ、近藤が必要だったのに……。その死が今更ながら惜しまれる。4月発売の土取利之とのデュオによる、1973年新宿ピットイン・ティー・ルームでのフリージャズ時代の未発表音源『1973 Live concert Tokyo』(CD)と共に聴きたい。
何ともアメリカンなジャケットで発売となった女優ピンナップガール系ヴォーカル・コンピレーション。Ginger Rogers、Betty Huttonら常連に加えてJayne Mansfieldまで収録。Pink Waxレコードでの登場です。
ジュリアン・シーゲル・オーケストラは、まだ、なかなか知られてないが衝撃的なレベルのバンド。Nick Smartが指揮、Stan Sulzmann(テナー・サックス)、Henry Lowther(トランペット)が参加、さらにNDR Big BandからClaus Stoetter(トランペット)を招請、2017年に実施されたツアーでその姿を全英に印象付けた。サウンド的には、サド=メルの延長線上を行く正統派でありながら前衛性を包含したハイレベルな内容だ。
最後はコンテンポラリージャズ・ファンへの贈り物。GSI Studiosで昨年9月に録音されたポッターの新作。Chris Potter(テナー・サックス/ソプラノ・サックス/クラリネット/フルート/キーボード)、James Francies(ピアノ/キーボード)、Eric Harland(ドラムス)というメンバーで現代における最高レベルの演奏を収録。ポッターはどの楽器においても習熟したテクニックと2020年代の最先端を走る感性でジャズらしい〈即興演奏〉を聴かせてくれる。