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キラ・メイ

変化を無駄にしない

――はい。で、今回はシングルのお話をしにきたんですが、そのリリースを目前にしてウタウウタさんが脱退されました。それぞれどういう感じで知ったんでしょう。

ナルハワールド「いきなり朝早い時間にメンバーみんなが事務所に集められて、ウタちゃんから聞きました。私だけその場に行けなくて電話越しだったので、余計に〈これは夢なんじゃないか〉って疑っていました。その前日もツアーに向けて一緒に練習をしていて、その時はいつも通りのウタちゃんだったので、辞めたい気持ちがあるということに1ミリも気付けなくて。本人からも何も聞いてなかったので、ショックでしかなかったです」

メイ「辞めたいというのは話し合いの場で初めて聞きました。仕事やグループに対する考え方の違いを感じることは時折あって、もしかして?と思ったこともありました。ただそれは自分が何となく勘で思っていただけだったので、話を聞いた時はすごくビックリして。辞めるべきなのか引き止めるべきなのか、本人のためにどっちがいいのか最初は全然わかりませんでした」

ユユ「オーディション時のトレーナー制度で担当させてもらったことから一緒に過ごす時間が長くて、PARADISESのメンバーになってからも2人で話すことが多かったんですけど、ウタ自身がこの活動を通してやりたいことに迷いがあったり、グループの一員だという自信をずっと持てなかったのかなと思ったし、その迷いに真剣に向き合って、解決しなきゃいけないことを自分が甘い目で接してしまった部分があったなと思いました」

月ノ「正直驚きました。〈あ、そういう感じなのか!〉って。ウタと活動した期間がまだ全然なかったのもあって、情けないことに変調とかを感じることはできなかったですね……。気持ちの浮き沈みがわかりやすい子なので、沈んでしまった時は何となくわかったりもしたのですが、辞めたいという気持ちがあるとは思ってなかったです」

ナルハワールド

――皆さんで話し合いもあったんですね。

ノン「話し合いをして、〈自分=グループ〉という意識がさらに強くなりました。加入して最初からしっかり考えられていたわけではないので、少しずつその意識を高めていたところで、それが一気に強くなったみたいな。自分の行動や言動、パフォーマンスにもっと責任を持っていきたいです」

月ノ「辞めたいって気持ちを抱えたまま中途半端に続けることは、ウタの人生にとっても、他のメンバーにとっても良いことがないし、何よりPARADISESのためにならないと思います。中途半端がいちばん何のためにもならないんだって痛感した出来事でした。改めて覚悟を決めて、自分自身とPARADISESに向き合っていく気持ちです」

ナルハ「もう何回体制が変わるんだ?と感じている方もたくさんいると思います。でもこのたくさんの変化を無駄にしないように、この先もみんなと笑って過ごせるように、踏ん張って、前向いて、活動していきたいと思っているので、見守っていただけると嬉しいです」