
13人で改めて振り返ってみる、膨大な名曲を積み重ねてきたグループのヒストリー
結成から数えて足掛け8年もの歳月を通じ、膨大な楽曲を世に出してきたGANG PARADE。創設時のプラニメ~POPから分裂時のGO TO THE BEDS/PARADISESにまで及ぶそのレパートリーを現体制で網羅すべく、5月には25曲入りの『WELCOME TO GANG PARADE』、7月には66曲入りの『WELCOME TO GANG PARADE (DELUXE EDITION)』として配信限定アルバムがリリースされ、過去曲の13人ヴァージョンが続々と披露されてきました。それと並行して6月には〈ギャンパレ楽曲総選挙〉が開催され、ファン投票で上位を記録した楽曲のみを披露するファンクラブ会員限定ツアー〈津々浦々愚連隊大行進〉が開催されたのも記憶に新しいところです……が、名曲はまだまだある!ということで、ついに全137曲を収録した『WELCOME TO GANG PARADE (COMPLETE EDITION)』がこのたび配信スタート。プラニメ名義のデビュー曲から最新シングル“Priority”までがコンプリートされ、これにて既存の全曲が13人ヴァージョンに生まれ変わったことになります。さらには各グループのライヴ入場曲“GANG PARADE SE”“GO TO THE BEDS SE”“PARADISES SE”も初音源化。今回はそのリリースを記念して、グループの歴史も絡めつつメンバーそれぞれの楽曲への思いを時系列で深堀りしてみました!(取材は9月末に行いました)
イントロだけで記憶が甦る
――先日の〈楽曲総選挙〉をきっかけに、新旧の遊び人(GANG PARADEファンの総称)だけでなく、メンバーの皆さんも過去曲に改めて触れる機会になったと思います。まずプラニメ時代の曲ではデビュー・シングル“Plastic 2 Mercy”(14年9月)が3位、そのカップリングの“too misery”が2位に入りました。
ヤママチミキ「“too misery”がやれたのは嬉しかったですね。自分がファンの立場で聴いていた曲をこの13人で披露できて、お客さんがそれを楽しんでくれているっていうのが、ホント奇跡みたいでありがたかったです。いや~、マジで良い曲なので」
月ノウサギ「ちょっとオタクを感じる(笑)。“too misery”は私もやったことがなくて、〈伝説のポケモン〉みたいな曲だったので、FCツアーでやっとできて嬉しかったです」
――もともと2人時代の曲なのに、大人数でも映える雰囲気ですよね。
ミキ「そうなんです。明るい感じがより伝わりやすくなったし、振付けも13人に合うなって思いました。お客さんが一緒にピースしているのも凄く可愛くて(笑)」
――プラニメ曲だと“UNIT” (15年1月)のカップリングだった“盗られそう”も久しくやられていない印象です。
キャン・GP・マイカ「私の加入当時はスタメンだった記憶があるんですけどね。最近のギャンパレはハッピー要素が多めだけど、こういう入り込める憑依系の曲も13人でやったら凄い迫力なんじゃないかなって思います」
ユメノユア「体制が変わるごとに見せ方が変わってきた曲だから、13人だとどうなるかワクワク感はあるよね。43位に入って、意外と上のほうだし」
ミキ「プラニメは2人なのに凄く迫力があったので、それを超えられるものにしたいですね」
――で、プラニメからPOPに変わってのアルバム『P.O.P』(15年8月)からは、7位の“NEON”を筆頭に、10位の“who am I?”、11位の“pretty pretty good”と上位の曲も多かったですね。
チャンベイビー「“pretty pretty good”はオーディション合宿の候補生としてキャ・ノンと一緒にやったんですよ。その時は2グループに分裂していた期間だったし、まさかノンと同じグループになるとは思っていなかったので。そういう意味でも思い入れはあるし、ライヴでも全力でやれるので好きです」
――加入前の曲でも思い出があるのはいいですね。
月ノ「私が加入前の曲だと“fly away”と“Lonely lonely lonely”だけはまだライヴでやったことがなくて」
ココ・パーティン・ココ「“Daydream”もやってなくない?」
月ノ「お客さんの前では披露してないけど、FCの企画でナルハとやったことがある」
ナルハワールド「そう、私もやりました」
――その後POPではシングル“Happy Lucky Kirakira Lucky”(15年12月)が出て、“Alarm”がカップリングでした。
ユイ・ガ・ドクソン「“Alarm”はがんばらなきゃって思った時に聴いたりしますね」
カ能セイ「聴いていると楽しくなるし、私も元気を出したい時にけっこう聴いています」
月ノ「“Alarm”は私がライヴで1回やったことあるぐらいですね。学祭で」
テラシマユウカ(ユユ)「覚えてる、ちょうど4年前の11月」
ユア「神奈川工科大の学祭イベントじゃない?」
――みんなよく覚えてるものなんですね! POP名義の最後が“QUEEN OF POP”(16年3月)とカップリングの“走る!!”です。
ユユ「“走る!!”はホントにヤバい……(笑)」
ミキ「みんながちょっとしたトラウマを抱えてる曲です(笑)」
ドク「練習中に(カミヤ)サキちゃんの〈ワン・ツー・スリー〉っていうカウントがこだまして……」
ココ「カウントずれのところがなかなかうまくできなかったんですよ。難しかった」
ユア「凄いよね、6年ぐらい前なのに、いまでもサキちゃんの声が頭から離れない(笑)」
月ノ「私は〈REBUILD TOUR〉でパンストを被る前の曲が“走る!!”で、ずっと震えてたのをすっごい覚えてる(笑)」
ユユ「“走る!!”の後にコントやったからな」
月ノ「そう、私もトラウマ曲なんだよ、ある意味(笑)」
ココ「でも“走る!!”には凄いところがあって。白いサイリウムを自分たちで振りながらやっていた唯一の曲なんですけど」
ミキ「最初の頃は自分たちだけが振っていて、お客さん全然振ってくれてなかった(笑)」
ココ「そう、そこから白い初代のバンドライトが生まれたので、進化の始まりの曲なんですよ」
ユア「お客さんにも付けてもらうにはどうしたらいいか試行錯誤して、メンバーカラーのバンドライトが出来たんだよね」
マイカ「“走る!!”がなかったら、もしかしたらメンバーカラーもなかったかも」
ユア「けっこうターニングポイントな曲だった(笑)」
ココ「やっぱりカラフルなほうが、遊び場感あるからね」
――その後の“WE ARE the IDOL”(16年7月)から再改名してGANG PARADEになります。
セイ「“WE ARE the IDOL”はもともと好きだったけど、最近の秋ツアーでも披露していて、ライヴ中にちょっと泣きそうになります。自分がアイドルをめざしたきっかけとか、いろいろ思い出して」
ミキ「良い歌詞だからね。ライヴ中は誰かがパンスト被っているけど(笑)」
ドク「パンスト曲として帰ってきたの、凄いよな」
――カップリングはミキさん作詞の“これはきっとaventure”でした。
ミキ「私が初めて作詞した曲です。楽しい曲なので、楽しくできたらいいなと思って」
ユア「“LOVE COMMUNICATION”が出来てから、タオル曲がそっちになって、寂しいよね(笑)」
マイカ「夏に海の家とかでサウナ状態でやっていた記憶が強い」
ココ「私が加入してからお披露目までの1か月、当時の4人のライヴ映像を観て練習してたんですけど、その練習漬けの日々を一瞬で思い出すのがこの曲なんです。イントロでめっちゃ記憶が甦る(笑)。またやりたいな」
ミキ「9人時代に城島高原でやった時のがホントに楽しくて」
ユユ「それな、わかる」
月ノ「一周回ってグッとくる。映像観てホント泣いたもん、この前」
ココ「泣いたよね」
ドク「あの全力な感じね」
ミキ「いまならあの時の楽しさを超えるものができそうな気がするので、またいつかやりたいです」
――そしてマイカさんが加入した4人体制でのアルバム『Barely Last』(16年11月)が出て。同作からは“ISSIN ITTAI”をFCツアーでやられていましたね。
ココ「はい、FCツアーでは下位の曲を順番にアンコールで披露したので、121位だったこの曲も13人でやることができて」
ユア「改めて13人でやってみて、“ISSIN ITTAI”の魅力をより引き出せた気がします。当時よりも曲が輝いている気がした(笑)」
キラ・メイ「FCツアーで1回しかできなかったのが悔やまれる。もっとやりたかった」
アイナスター「けど、その1回でもう全員が手応えを感じたよね(笑)」
月ノ「逆に当時からやっていた6人の、〈こんなに良い曲だったっけ?〉みたいな反応がおもしろかった(笑)。私は昔から好きで、ずっとやりたいって言っていたのに」
マイカ「曲がキラキラしすぎていて、うちらが追いついてなかったのかもしんない(笑)」
ユア「そんな発見もあるFCツアーでしたね」
――同作からだと、6位に入った“don’t forget me not”もFCツアーで披露されました。
ココ「そのまま秋ツアーのセトリにも入ったのやばいですよね」
ベビ「これもライヴで好きな曲の1つです。あの振付けが楽しい」
マイカ「私が初めて振りを作った曲」
ドク「そう、でっかい紙にフォーメーションを描いてきてくれたやんな」
マイカ「ホント? 覚えてない」
ユユ「紙が大きいわりにスカスカやった(笑)」
ミキ「マイカ、めっちゃ小さく描くから」
マイカ「でも振付け作った時のことはめっちゃ覚えています。サキちゃんが〈やってみる?〉って言ってくれて、遠征先のホテルの部屋で悩み尽くしました。サキちゃんに助けてもらって完成したんですけど」
ココ「いまライヴしていても、〈ドンフォゲで泣いちゃった〉みたいな感想を言われることがけっこう多くて」
月ノ「分裂中に知ってくれた人や最近ギャンパレ知ったっていう人でも、この曲が好きっていう声が多いし、ずっと愛される名曲だなって思います」
マイカ「歌詞がいいから」
ユア「ありがとう(笑)」
――14位に入った次のシングル“WINTER SONG”(16年12月)も含めてですけど、この時期の曲は寒い季節を思い出す感じがします。
ココ「めっちゃあるかも。確かに秋冬のイメージが強いですね。あと、『Barely Last』の曲だと、“Barely Last”には凄く思い入れがあります。アルバムが出たのと私たち3人が加入して7人になるタイミングがほぼ同時期だったんですけど。その年末に大阪で〈MAWA LOOP2016〉に出た時に、BiSHの出演もあったから渡辺(淳之介:WACK代表)さんもいたんですよ。それで私たちのステージも袖から観てくださっていて」
ユユ「心斎橋SUNHALLやったかな」
ココ「で、“Barely Last”をやった時に渡辺さんが何かウルウルしているように見えて。この曲が好きってずっと渡辺さん言っていたし、ワンマンのセトリを考えてくださった時はほぼ“Barely Last”が入っていたんですよ。だから、また13人でもできたらいいなっていうぐらい、けっこう思い入れが強い曲というか、思い出深い時期の曲です」
ドク「そやな。あの日の光景を思い出すとがんばろうって思える」
ナメられたくない気持ち
――その後のシングル“FOUL”(17年4月)は32位でした。
ナス「前のツアーでも披露させてもらったんですけど、“FOUL”をやっている時はもっと広いステージのお客さんを想像できるっていうか。振りとか歌詞も全部好きだし、ライヴ中にグッとくることが多くて」
ココ「わかる。野音でいちばん覚えているのは“FOUL”だわ。やっていて泣きそうになった」
月ノ「めちゃくちゃわかる」
ドク「でも、サキちゃんが坊主にするMVは衝撃でした」
ユユ「うちらにも秘密やったから」
ココ「私だけ知ってた。何かシリアスな空気になったもんね(笑)」
ドク「そんなきっかけで坊主にするっていうのが、自分の理解を超えてきたから、私はビックリしちゃって。自分もがんばらなきゃって思いました。覚悟を見た気がして」
ミキ「でも坊主になった瞬間、寒がっててちょっとおもろかったね(笑)」
月ノ「感想がそれかい(笑)」
――そのカップリング“Close your eyes”はマイカさん作詞ですね。
マイカ「はい。まだキャン・マイカ名義で初作詞しました。渡辺さんから〈今回はマイカで〉ってきたメールが凄く嬉しかったので、めっちゃ覚えています」
ココ「根本宗子さんのミュージカル『プレイハウス』でも使っていただいたんですよ」
マイカ「あと、NHKのドラマでも登場人物が歌っていて」
ユア「『ひきこもり先生』(2021年)というドラマで、“Close your eyes”と“ブランニューパレード”を使っていただいて」
ココ「うちらも遊び人のツイート見て知ったんですけど、登場人物の好きなアイドルがギャンパレっていう設定で」
ユア「部屋にポスター貼ってあったりしてね」
マイカ「そうなんですよ。ライヴでも全然やっていない曲なのにビックリしました」
――そこからサキさんとアヤ・エイトプリンス(当時BiS)さんのトレードを経て“Beyond the Mountain”(17年7月)が出て、アルバム『GANG PARADE takes themselves higher!!』(17年11月)が出た時期ですね。
ドク「いいアルバム。全部いいよ」
ミキ「“CAR RADIO”は最初聴いた時、けっこう衝撃的でした。〈えっ? 終わった!〉って思ったけど、何か足りなくて〈もう1ループして聴こう〉みたいなのをずっとやってました。あと、ちゃんとラジオを持つ振付けがあるのもおもしろくて好きです」
ココ「“Beyond the Mountain”からは全部マイカの振付けになったもんね」
マイカ「そうだね。最初だったからけっこう苦戦したけど、まだ引き出しがいっぱいあったし、変な固定観念も全然なかったから、やりたい放題っていうか(笑)、いまじゃ作れないような振りが多いですね」
月ノ「“GANG PARADE”の振りはけっこう衝撃的だった。まだWACK受ける前に、初めてギャンパレのライヴ映像観たのが、たぶん“GANG PARADE”と“イミナイウタ”で、〈スゴッ!〉って思ったの覚えてる。このアルバムには個人的に当時のGANG PARADEのイメージがめっちゃ詰まっていますね」
ココ「衣装とかもオラオラ系で、〈愚連隊〉って言いはじめた時だったから。〈破天荒アイドル〉とか〈スケバンアイドル〉みたいに言われるようになって」
ドク「そう呼ばれて気が楽やった」
ユア「何してもいい感じするもんね(笑)」
マイカ「この頃はナメられたくない気持ちが超強くて、〈側転してやろう〉とか〈ブリッジとか誰もやってないだろ〉みたいな気持ちが振付けにも出ている(笑)」
ココ「人を担いだり、側転したり、いろいろやりはじめた転機がこの頃だから。〈うちら最強になろうぜ〉みたいな」
ミキ「尖ってんな(笑)」
ドク「あと、よく円になって回るっていうのも、このアルバムからです」
マイカ「円になって回る……アホみたい(笑)」
ベビ「去年の中野サンプラザで“イミナイウタ”を観て、〈何だこれは? すご~!〉って思いました。情報量が多すぎて、ボーッとしていたら終わった(笑)」
月ノ「まあわかるよ」
ココ「2017年は何か濃かったですね」
夢の可能性
――濃かったです。そして36位に入った“BREAKING THE ROAD”(18年2月)ですね。
ココ「アヤがいた体制最後のシングル」
ナルハ「ギャンパレを初めて聴いたのが“BREAKING THE ROAD”で、ギャンパレでいちばん好きな曲です。〈Looking For〉のところがめっちゃ好きで、そこが歌割になったのが嬉しかった」
ユア「いまライヴでやると、〈早くお客さんの声聞きてえよ〉って思っちゃう」
ココ「わかる。悔しいよね、何かね。楽しいけど」
ユア「楽しいし、嬉しいんだけど。声出しが解禁されたら、みんなの声が聞きたい曲のひとつかも。“UNIT”と“FOUL”もね」
月ノ「ギャンパレで声が出せるライヴやったの、ナルハまでじゃん。それ以降のメンバーとも声出しOKのライヴを一緒にしたいなってめっちゃ思う」
メイ「観てはいたからね。そのぶん自分も声出しのライヴやってみたいなって」
――そうですよね。このシングルからはカップリングの“とろいくらうに食べたい”も45位に入りました。これはヨウタ颶風ことマネージャーの辻山さんの作詞作曲で。
ミキ「まさかマネージャーさんの書いた曲が出てくるなんて思わなかった」
ココ「仮歌が音痴すぎてびっくりした(笑)」
ドク「出会ったことないタイプの、アートな音痴っていうか。この曲の思い出はそれ」
ココ「めっちゃ覚えているのが、マイカが振付けを考えている頃に福岡でもつ鍋屋さんに行ったら、有線でポッキーのCMの曲がかかって、うちらが手振りで遊んでいたんですよ」
ユユ「それで〈これ寿司じゃね?〉って」
ココ「そこであの握りが生まれた。で、〈回転寿司みたいに回ろう〉って」
マイカ「また回ってる(笑)」
ミキ「この曲があったおかげで、すしざんまいさんとコラボさせてもらえたのもホントにありがたかったです」
ナス「私がWAggに加入したお披露目のWACKツアーでギャンパレがやっていて、初めて生で観てびっくりして。ナルが真ん中にいて〈ナルハさんがこんなことを……〉って思った(笑)」
ナルハ「あの日に初めてやったんだよ」
ユア「また女川に行かせていただくので、そこで13人ヴァージョンを初披露することになっています」
――そういう機会で新たにやれる曲もあるっていう。で、シングル“GANG 2”(18年5月)で9人体制になりました。
月ノ「入りました~、やっと」
ミキ「まだ入ってなかったのか(笑)」
――“GANG 2”は18位に入りましたが、再始動後もなかなか披露されませんでしたね。
ミキ「ツアーファイナルでやらせていただきます。満を持して」
月ノ「まるで新曲をやるかのような(笑)」
ナス「でも“GANG 2”をやるのって、私はけっこう緊張するよ」
マイカ「いまだにライヴで緊張するもん」
ココ「サキちゃんが戻ってきた1発目の曲だったしね」
月ノ「私が入って最初の曲ではあるんですけど、みんなが凄く“GANG 2”を大事にしていた気持ちが“Priority”を貰ってからわかったかもしれない。みんなが曲の重みを感じていたプレッシャーが、やっとわかった感じがします」
――ちなみに曲中で〈夢の可能性〉と歌っているんですよね。MVでも〈YUMENO KANOUSEI〉って文字が出て。
セイ「予言されていたのかもしれない(笑)」
ココ「出てます。〈ユメノカ能セイ〉だ」
ユア「合体した(笑)」
――カップリングの“来了”は8位でしたね。
月ノ「ホントにずっと人気で。“GANG 2”より上なの凄いですよね(笑)」
ミキ「“来了”凄いよね」
ドク「やっぱりカンフーが好きなのかな」
ユア「このへんから多国籍感ある曲が出はじめるよね」
ココ「〈とろいくら〉ぐらいから、遊び心のあるカップリングが増えてきた。遊び場っぽい、おもしろいモチーフの曲が増えてきた時期ですね」
ナス「私このへんの曲大好き」
ミキ「ノリやすいし、月の不思議な歌い方もハマっていて」
月ノ「9人っていう大人数になったので、どうすれば個人個人が立つかを松隈(ケンタ:サウンド・プロデューサー)さんが考えて、こういうクセのある歌い方を見い出してくださって、〈月ノはこれでいけ!〉って凄く言われた記憶があります。だから、けっこう私的にもターニングポイントな曲でした」
ココ「殻が破れたよね」
――そして“CAN’T STOP”(18年9月)とカップリングの“RATESHOW”ですね。
月ノ「“RATESHOW”が13人になってふたたび花開いた感があります」
ユア「13人で初めてのツアーが〈THE GREATEST SHOW TOUR〉だったから、〈このツアー名だから“RATESHOW”をやりたいです〉ってお願いして、追加公演から入れさせてもらったので、このツアー・タイトルだったからこそ“RATESHOW”ができた可能性があって(笑)」
ミキ「カ能セイ?」
セイ「あっ、いちいち反応しちゃう」
ユア「できて良かったですね」
ドク「ショウ感も増し増しで」
月ノ「ある意味、13人の強みをいまいちばん出せているぐらい」
ドク「うん、新しい可能性が見えた」
月ノ「カ能セイ(笑)」
――そしてインディーズ最後の作品『LAST GANG PARADE』(19年1月)です。4位になった“LAST”のほか、32位にユユさん作詞の“Jealousy Marionnette”が入りました。
ユユ「“Jealousy Marionnette”は『プレイハウス』でも使っていただきました。もともと作詞した時は世の中に対するヘイトみたいな感じで書いたんですけど、根本さんは恋愛の曲みたいに解釈して、それが舞台にハマっていて〈あっ、そんな見方もあるんや〉って思ったのと、根本さんがその歌詞を褒めてくださって、打ち上げの時に〈あなたはもっと歌詞を書いたほうがいいよ〉って言ってくださったのを凄く覚えています。それがめっちゃ嬉しかった」
ココ「いい話。野音でもやった記憶、めっちゃあるな」
――FCツアーでは124位の“HERETIC”も披露されましたね。
ユア「“HERETIC”好き、私」
メイ「指ハートをこんな前からやっていたなんて(笑)」
ユア「レコーディングが楽しかった。〈好きに歌っていいよ〉みたいな感じで」
ミキ「そうね、みんなけっこうふざけて」
ドク「あれは逆カマし曲やな」
ミキ「あと、アルバムだと“BOND”めっちゃ好きなんだけど振りが難しかった。私がインフルエンザで休んでいて、ライヴ前日に振入れをしてもらったんですけど、マジで踊れなくて困っちゃったから周りを見ながら踊ろうって思ったら、誰も踊れてねえ(笑)」
ココ「私も過去イチで踊れなかった曲だけどさ、違うんだよ。前日に急に振りを変えることになって」
ミキ「けっこうちゃんと踊るけど、音がガチャガチャしてないから綺麗に踊らなきゃいけないっていうのが難しくて」
ココ「いまなら〈踊れないって何だよ〉って感じですけど(笑)」
ユユ「えっ、これ“PALET”も配信されるってことですか? うわ~」
ココ「ついに」
月ノ「シークレットトラックで、本当にCDを手に取ってくれた人しか聴けなかったので」
ドク「良い曲やから聴いてほしい」
マイカ「なかなかライヴでやる機会がない曲も多いけど、いい曲ばっかりです」

こんな歌詞書いてたっけ?
――そして、“ブランニューパレード”(19年4月)でついにメジャー・デビューとなりました。
セイ「“ブランニューパレード”は合宿の時に月さんとチーチー(ASPのチッチチチーチーチー)が2人でやっていて、しかも、コントをやった格好のままで(笑)。合宿でくじけていたんですけど、それを観たら元気が出て、〈この曲すげえ〉ってなったのを覚えています」
――これもカップリングのほうが上位で、“Dreamer”が15位に入りました。
キャ・ノン「“Dreamer”は野音の映像で観て、超カッコ良くて好きになりました。〈しみったれた〉のとこがめっちゃカッコ良くて」
ココ「ありがとうございます(笑)。新潟でライヴ後にカラオケ行った時があったんですけど、〈何で今日のセトリに入ってなかったんだ〉ってマイカが“Dreamer”歌っていたことがある」
マイカ「けっこうカマせる曲だと思っていて、曲調もめっちゃ好きだし、個人的に物凄くしっくり納得のいく振りがバチッとハマったと思っていて、お気に入りです」
ミキ「カッコつけてちゃんとカッコつく曲だから。〈いまカッコ良くできてるぞ〉って思えるから嬉しいです、やれるの(笑)」
ドク「FCツアーで1曲目だったんですけど、やっぱ良いなって思いました」
――その後にゲーム「マジカミ」の楽曲集『THE MUSIC AND THE GAME CREATES MAGIC』(19年6月)が出ます。これがナルハさん加入後の初音源ですね。
月ノ「私が入る前からもう曲があって、世に出たのはナルハが入った後っていう」
ココ「“本当に僕が生きたかったのはこんなんじゃ無え!”は日比谷野音のリハだけでやったのが最初かな。サウンドチェックみたいな」
ミキ「万チケの人だけが観られるやつ」
月ノ「実はナルハの隠れた1曲目ってこと?」
ココ「確かに。ナルハが初めてギャンパレとしてやった曲か」
ナルハ「めっちゃ緊張しました」
ミキ「ああいう状態でお客さんに観てもらうこともないからね」
ユア「マジカミ曲、全部やっていて楽しい。13人でも6月の〈本気マジフェス〉でけっこうやったもんね」
ドク「ゲーム好きで『マジカミ』をプレイしている方も、音楽を褒めてくださっていて嬉しいです」
ユア「アニメーションのオープニングで映像と一緒に流れてきてめっちゃ感動したよね」
――そしてメジャーで初のアルバム『LOVE PARADE』(19年11月)からは、“らびゅ”が27位、“Wonderful World”が50位で。
ナルハ「“Wonderful World”で初めて作詞したんですけど、いま聴くと凄いです(笑)。〈こんな歌詞書いてたっけ?〉って」
ドク「ちょっと初々しさあるよな」
ミキ「めっちゃ好き。やっぱりナルハは1人で入ってきてくれたので、なかなか打ち解けるのが大変というか、たぶん自分の思っていることを言うのも大変だったと思うんですけど、“Wonderful World”の詞を読んだ時に〈こういうふうにナルハは思ってくれていたんだな〉って伝わってきて、この歌詞を書いてくれて嬉しかったなって当時思いましたね」
ユア「あと“Wake up Beat!”は『プレイハウス』用の曲でもあったので、根本さんに作詞していただいたのも新鮮だった。ラップだけミキが作詞して」
月ノ「レコーディングの時も根本さんが来てくださった。確かに『プレイハウス』の思い出はめちゃあるな」
ミキ「聴くと思い出すな」
ドク「これも13人でやりたい。セイとか似合いそう」
ユア「構想はもうあるもんね(笑)。もうライヴでやったのは“LOVE COMMUNICATION”、あと“ALONE”はFCツアーでやったね」
――“POISON”が見たいです。
ココ「やりたいですね。“POISON”はマイカが振りを付けてくれたんですけど、いま観返したら〈こんな踊ってた?〉ってぐらいめっちゃカッコ良く踊っていて」
ミキ「マジかっこいい。〈こんなに踊れてるんだ〉って思う」
ココ「踊りに凝った曲がこのアルバムは多いかも。サキちゃんもそういうモードだったし」
ミキ「“FAKE and FANTASY”も1回しかライヴしたことなくて、何かもったいないなって」
ユア「ピューロランドでやったね」
ドク「サウンドが凄いカッコイイ」
月ノ「ただ、ホントにいつやれるか保証できないっていうぐらいレアな曲。もっとやりたい曲が多いね、『LOVE PARADE』は」
ユア「あんまり披露する期間がないまま分裂しちゃったからね」
――レア感で言うと、当時の10人体制ラストで出した配信シングル“FiX YOUR TEETH”と“涙のステージ”(20年1月)もそうですね。
ミキ「“涙のステージ”は1回もやってない」
ココ「誰もやってない唯一の曲か」
月ノ「振付けはあるんですけどね」
ミキ「何だったらめちゃくちゃ練習した」
ココ「松隈さんの曲をヒャダインさんが編曲するっていう新しい試みをさせてもらって」
月ノ「“FiX YOUR TEETH”はその逆で」
ココ「そう、新鮮でおもしろかったし、レコーディングのやり方も全然違ったりして、それも印象深いです」
ベビ「楽曲総選挙では“FiX YOUR TEETH”を推していたんですけど……」
ドク「ナスとベビは〈歯磨き党〉やもんな」
ナス「今回の13人ヴァージョンで頭の歌割を貰えたのが嬉しかったです。“FiX YOUR TEETH”とか“来了”とか、“RATESHOW”とか変わり種の曲が大好きなので(笑)」
月ノ「顔がイキイキするもんね」
ナス「パキパキ踊って揃える曲もいいけど、ヘンテコな曲もめっちゃやりたいです」
分裂中の思い
――で、ここでGTTBとPARADISESに分裂してスプリットEP『G/P』(20年4月)が出ます。そこに収録されたPARADISESの“キモチイイコトシタイ!”が投票では最下位でした。
メイ「わりとライヴでやっていたのに衝撃の結果(笑)」
月ノ「“キモチイイコトシタイ!”はPARADISESが始動した頃の気持ちをいちばん思い出すので好きなんですよね。でも、最下位だったからこそFCツアーでは毎公演やれたし」
ココ「そう、129位の“キモチイイコトシタイ!”と128位の“ROOM”は毎回アンコールで披露できたので」
月ノ「分裂中に好きになってくれた人が、GとPの曲をやると喜んでくれるのが凄く嬉しいです、やっぱり」
ドク「GTTBの“Don’t go to the bed”がめちゃくちゃ健闘してて5位で嬉しかったです」
ユユ「私がGTTBでいちばん好きなのが“MAYDAY”なんです。コロナでなくなったギャンパレ分裂前の最後のホールツアーに、実はGとPも出る予定だったんですけど、そのゲネリハで“MAYDAY”を観て〈むっちゃ良いやん〉って」
ココ「ギリでゲネリハまでやれたんだよね。非常事態宣言前の最後のお仕事だった」
ユユ「そう。振付けもめっちゃ好きでやりたかったんですけど、トレード中もやれなかったから残念で」
ベビ「私も“MAYDAY”はやったことない。Pの曲のほうがやってるもん」
月ノ「ベビもないんだ」
マイカ「初期のGTTBはギャンパレとの違いをガラッと見せなきゃって思って。振りを作るの、めっちゃ大変だった記憶があります」
ユア「“Don’t go to the bed”がいちばん苦戦したね」
マイカ「うん、何回やってもしっくりこなくて、最終的にみんなで泊まり込みして。先にMVを撮影していたから、そこからインスピレーションを膨らませて振りを作ったっていう」
月ノ「それこそ振付けなんてPは誰もやったことなくて、最初どうしようってなったよね」
ナルハ「少なすぎて」
ユユ「急に3人になったから」
ココ「しかもあれですよね、bounceの取材前日に3人になったんでしたっけ?」
――そうでしたね(笑)。
ユユ「そうそう、取材の後に3人で“GOOD NIGHT”の振りを作り直した(笑)。MV撮影の前日とかやったから」
ココ「お疲れ」
月ノ「バタバタでした(笑)」
ココ「ホントに大変そうだったもんな」
――3人でやっていく話をして、『G/P』が出たらすぐメイさんが加入して4人になったっていう。
ユユ「そう、だから幻の3人。〈Perfumeになる〉とか言ってた」
月ノ「なれなかった(笑)。懐かしいな」
――その後、それぞれアルバム『GO TO THE BEDS』と『PARADISES』(20年7月)が出ました。25位の“BRIGHT FUTURE, YOUR SMILE”はギャンパレでももうやられていますね。
メイ「はい。これは入りたての私が初めて振付けを作った曲です。さっきも月ちゃんが言ったんですけど、Pは誰も振付けしていた人がいなかったんで、〈じゃあ、どれか1曲やってみる?〉って言われて、メンバー作詞じゃない曲だったので担当しました。振付けはけっこう変わったりもしたんですけど、いまそれを13人でやっているのが、凄いものを生み出してしまったかもしれないと思って(笑)、嬉しいなっていう曲です。曲自体もお客さんに向けた内容なので、支持されているのも嬉しいです」
月ノ「ちょっと涙が出るぐらい、明るすぎてグッとくる曲」
メイ「ライヴでやると、よりそういう感じになるよね」
ココ「私もライヴでより好きになったかも」
月ノ「あと、私が初めて作詞を採用していただいたのがこのアルバムの“YEAH!!”と“ズルい人”です。ドクとかが“ズルい人”めっちゃイジってくるんですけど(笑)」
ドク「うん。〈ひらひらスカートきらきら瞼の君〉のフレーズ、私はそこにもう全部持ってかれちゃった」
ユア「昭和感あるメロディーでね、月の歌詞が良いよね」
ココ「G内で人気が高かった」
ベビ「私は“PURE GIRL”をトレード中にやってとっても楽しかったっていう思い出があります。1票!」
ドク「私が1票入れたいのは“青い春”です。いろんな思い出はあったにしても、山田なるの淡い気持ちが可愛いんですよね」
ナルハ「いちばん時間かかりました、歌詞」
月ノ「これはナルハだけ恋愛の歌詞書いてください、みたいな指定があったよね」
ユユ「そう、うちらもオマケで出してくれって言われたけど、勝ち目なんてなかった(笑)」
――FCツアーでも披露されていましたね。
ナルハ「はい。13人になって振りを変えました」
ミキ「ナルハがTikTokみたいな振りをサビで付けてくれて」
ココ「素敵な振付けになったね」
ドク「そう、せっかく良い曲だから、ナルの気まずさを成仏させたくて」
ココ「もうやめろって顔してる(笑)」
――『GO TO THE BEDS』の曲はどうですか?
ベビ「“Where are you?”が好きで、ライヴでやったのもけっこう鮮明に思い出す曲です。加入して最初の頃にめちゃくちゃ練習した記憶があって、この時の練習動画をいま観ると自分でも笑っちゃう。動きも小さくて、ホントに小っちゃい生き物って感じでした」
ドク「絶対わかってないのに、〈わかりました〉って言っていた頃な(笑)」
ベビ「〈はい〉しか言わない日もあった」
ドク「〈はい〉〈わかりました〉の時代」
ミキ「アルバムだと私は“MISSING”がやっぱり印象に残っています。父親が亡くなったタイミングで書いた歌詞だったんですけど、9月末が父親の誕生日だったのを思い出して久々に聴いていたところで。あとマイカが私をメインに振りを作ってくれて、そういうのも初めてだったから凄く印象に残っていますね」
月ノ「そういう背景を知っていたから、トレード後のGTTBでやる時は凄い悩んだかも」
ミキ「いや、難しいよね」
ノン「私は“GO TO THE BEDS is my life”がトレードしてライヴでやっている時にマジでしんどくて、サビの後半で息ができなくて」
ココ「めっちゃわかる。しんどいよね」
ノン「こんなに苦しいんだって思ったけど、いちばんGTTBを感じられた曲だなと思って、凄く好きです」
ユユ「私、同じ体験を“SCREWY DANCER”でしていて、歌割が全サビあって、音も高いんですよ。血管ブチ切れるかと思った(笑)」
ドク「“SCREWY DANCER”はレコーディング中にさらに高くなった曲なんですよね。〈あっ、もっと出そうやな〉って」
ミキ「ギリギリを凄く攻めた」
ココ「やっぱり人数がギャンパレから半分ぐらいになって、だいたいみんながサビを歌うし、しかも初期のアルバムは特に激しい曲が多かったのが印象的っていうか。命を削られる思いでGTTBのライヴをやっていた記憶が凄いある。とにかく身体が疲れるって思ってました(笑)」
月ノ「13人で“GO TO THE BEDS is my life”やったら凄そう。やりたいね」
――その後、投票1位になった“現状間違いなくGO TO THE BEDS”(20年9月)の配信があったり、PARADISESは“ENVIES”(20年9月)や“PLEASE LISTEN TO MY”(20年11月)を出したり、という時期になります。
ナス「“PLEASE LISTEN TO MY”は、PARADISESのオーディションにWAggとして参加して、2か月ぐらいPのメンバーと毎日のように行動させてもらったので、その期間中のテーマソングみたいな感じでした。まあ、私は最終審査にも行けずに落ちちゃって、次のオーディション合宿でも昇格できなくて……いま思い出すと笑うしかないぐらい本当に子どもだったんですけど(笑)」
ドク「いまは大人になったってことや」
ナス「いまはギャンパレに入れてPの曲も歌えるようになったし、13人体制の明るい雰囲気も合いそうな感じの曲なので、改めてどこかでやりたいなと思っています」
――〈どんでん返しの物語〉ですね。で、年が明けてGTTBのEP『REINCARNATION』(21年1月)が出ます。
ココ「このEPめっちゃ好き。“If I die”と“SECRET MESSAGE”と」
ドク「“マジ神”はゆあぴっぴのデスボが久しぶりで。これこれ!って思った」
ミキ「それで言うと、“Rebirth”はユアらしさがあってめちゃくちゃ好きですね。なかなか対面できない状況を経て、お客さんを目の前にして“Rebirth”をやった時に、お客さんも一緒に両手を広げてくれている様子が、もどかしいけどやっとみんなの前でパフォーマンスできた嬉しさも相まって、ホントにグッときたというか」
ココ「うん。激しい感じの楽曲が多かった時期ではあるんですけど、そのなかで“SECRET MESSAGE”とか“Rebirth”みたいなエモい楽曲もけっこうGTTBらしさの1つだったかな」
ベビ「“SECRET MESSAGE”も好き。でも加入する前に聴いいてて、凄く良い曲の中に“赤ちゃん”があったのにビックリしちゃって。〈オギャーオギャー〉なんて歌詞あるんだと思って(笑)」
ココ「それはそう(笑)。うちらも〈仮タイトルじゃなくて?〉って思った(笑)」
ユア「歌詞よりタイトルの衝撃が凄かった。これも振付けが大変だったね」
マイカ「そう、めっちゃ苦戦して。ライヴでもやりながら4回ぐらい変更したりとか」
月ノ「ライヴで観るたびに振りが変わっていた印象がある」
マイカ「最終的に凄く納得できて、ライヴでもめちゃめちゃ盛り上がってくれる形にできたんですけど。で、ギャンパレになって、いちばん最初にあった〈出産〉の振りが復活してとても嬉しいです」
――一方のPARADISESにはウタウウタさんが加入して、月ノさんがWAggにレンタル移籍した状態で『PARADISES RETURN』(21年3月)を出しました。
ユユ「“PARADISES RETURN”は初めてグループ名が入って、私たちも大事な曲だなって思ったし、ライヴでやるとお客さんの空気もガラッと変わる曲でした。“visions”もそうですけど、可愛い曲が多かったPARADISESのライヴがキュッと締まるっていうか、空気を変えられる曲がこの時に増えたなって感じがします」
月ノ「ここから“visions”が9位に入ったのは嬉しいですね」
ナス「私が落ちたオーディションで同じ研修生の立場だったWAggからウタがPに合格して。その作詞曲だったので思い出深いというか、ずっと聴いていました」
ベビ「このEPの“cry wanna”はトレードする前からずっと好きって言い続けていた曲です。いつ聴いても良い曲なんですよ。朝聴いても良いし、眠い時に聴いても嫌な気持ちにならない曲だな~って」
ミキ「逆に嫌な気持ちになる曲って何?」
ベビ「だって、寝る前に“赤ちゃん”は聴かない」
ミキ「確かに。寝る前に〈オギャーオギャー〉言われてもね(笑)」
月ノ「それは正論だ」
マイカ「あと、“消えないもの”は絶対やりたかったから、トレード中のツアーでやれて嬉しかった。めっちゃ入り込める曲」
月ノ「Gのみんなの好きポイント、おもしろいよね。〈え、その曲なの?〉みたいな」
ナス「Gのみんなが好きなのってスルメ曲っぽいイメージがある」
ココ「そうかも。“消えないもの”、私もマジで好き」
やりたいことが同じだった
――そしてサキさんを送り出す5月の中野サンプラザ公演でギャンパレが一時復活して、ベビさんが加入したGTTBはEP『BLOOD COMPACT』(21年7月)を出します。ここからは“OK”が11位に入りました。
ドク「私のオススメ曲は“GORI GORI”です。作詞させていただいたんですけれども、耳で聴いていての気持ち良さと、音で楽しめるほうで良いの出来たらいいなと思って、ラップの部分は辻山さんにも歌ってアドヴァイスもらったりしながら完成しました。あとはメンバーたちが楽屋で歌ってくれたりするのが嬉しいです。ノンとかベビも歌ってくれて」
ベビ「えっと、“プリーズ!!”は唯一の作詞曲です。合格してすぐぐらいに〈4曲作詞してください〉って言われて、1発目に書いたのが“プリーズ!!”だったので採用されて嬉しかったです。合宿で渡辺さんがお守りで手の甲に〈腐〉って書いてくれたので最後に〈腐る〉って入れてみました」
ユア「ベビの仮歌が可愛かった(笑)」
ベビ「仮歌がそのままメンバーにも届くって知らなくて」
ココ「何かもう懐かしいな」
月ノ「このEPだと“そんなんじゃベイビー”も大好き」
ココ「マジで歌詞だけでマイカってわかる」
ミキ「歌詞に〈ぴーひゃら〉って入るの凄いよね。天才だなと思ったもん」
マイカ「イェ~イ。いままでは作詞は凄く苦労していたんですけど、“そんなんじゃベイビー”は本当にスラスラ書けて。気楽に書いたのが逆に良かったみたいです。何も気にせずに楽しめる曲だから、ギャンパレでもやってみたいですね」
――一方のPは“大事な歌”と“Season Song”のシングル(21年7月)を出しました。
月ノ「私がPARADISESに戻るタイミングで“Season Song”を作詞したんですけど。歌詞を書いていたのが、WAggを離れることが決まって、中野サンプラザもあった頃なんですよね。だから出会いと別れが自分の中で入り乱れていたし、それこそギャンパレともまた会えるという気持ちで書いたので、それが巡り巡ってギャンパレの曲になったのが嬉しいです。振付けも自分の中でいちばんしっくりくるものにできたので、何か特別な曲です」
ナス「その頃の月ちゃんとは普通にWAggのメンバーとして頻繁に会っていて、ちょうど〈明日サンプラザだ〉〈がんばって〉みたいな感じだったよね。その時期に書いたって後から知って、私も好きになった」
――キャ・ノンさんが加入して最初のシングルでもありますね。
ドク「赤い彗星の時代や」
ノン「そう、赤色でした。だから“Season Song”の歌詞に〈紅い星〉って入れてくれている」
月ノ「いまだとココになっちゃう(笑)」
ココ「うちか」
月ノ「あと、1Aには〈真っ白な譜面〉ってウタのこと入れたんですよね。だから、いまとなってはだいぶ意味合いが変わってくる」
ノン「でも白はドクがいるから」
月ノ「ああ、赤と白いるわ」
ミキ「ココドクだ」
ココ「よりによって(笑)」
――よりによって(笑)。その後に柏木由紀さんとそれぞれのグループとのコラボ・シングル(21年11月)がありました。
月ノ「GTTBの“TRUE SONG”が16位だ。めっちゃ上にいるね」
ユア「FCツアーでギリやれなかった」
ノン「Pの“夏のバカヤロー”で初めて振りを考えました。ちょうど中野サンプラザに出る3人が忙しそうだったから、メイちゃんとウタちゃんと私でけっこう準備していて」
メイ「そうだったね」
月ノ「やってくれてたね。確かにその時期か」
――その後がメンバー総トレードしてのEP『G⇔P』(21年12月)です。新GTTBの曲が“merry bad end”ですね。
月ノ「メイちゃんが才能を開花させた曲ね」
メイ「デスボ、何かできましたね。いろんなところでディストーションかかっているんですけど、たぶん歪みがよく合う声だったみたいで良い感じになりました」
月ノ「レコーディングでめっちゃ盛り上がった。〈メイ、かっこええやん〉って」
メイ「ブースの向こう側で盛り上がっているから、笑われてるのかと思った、最初」
月ノ「大絶賛だよ」
――歌詞はトレード発表前にユユさんが書いたんですよね。
ユユ「そうです。互いの曲を作詞するって言われて、Gの曲はメッセージ性が強い重めの歌詞が多かったから、ふざけた内容にしようと思って書いたら、まさか採用されて、なぜか自分たちが歌ってる、みたいな(笑)」
月ノ「いま思うと辻山さんの連絡には〈自分がGO TO THE BEDSになって歌うつもりで書いてください〉って書いてあって、気付かなかったけど〈答え言われてたんやな〉って」
――新PARADISESの“you”についてはナルハさんに伺いましょう。
マイカ「ミキがハートを飛ばしてる(笑)」
ナルハ「両想いってことです」
ミキ「両想いってことです」
ナルハ「ミキさんが私のことを思って書いてくれたって聞いてめちゃ嬉しかったです。いつか一緒に歌いたいです」
――本人が歌うのもおもしろいですね。
ミキ「一緒にやれるかもしれないって思うと感慨深いですね。遊び人からも〈ナルハちゃんと一緒にやってるところを観たい!〉ってけっこう言ってもらえるので、できたらいいな」
ココ「“you”、マジで好きだな」
――そこで今年に入って、再始動となって。最初のシングルは“PARADE GOES ON”(22年3月)でした。
ノン「最初はギャンパレ名義じゃなくて、GO TO THE BEDSとPARADISESの2組でコラボみたいな感じで言われていて。〈WACKツアーでやるから〉って言われて、すっかり騙されて」
月ノ「振付けも絶対12月31日までに欲しいって言われて」
メイ「〈年末締切って何だよ〉って思ったもん(笑)」
ドク「素直にやっといて良かったよな」
ノン「で、みんな不審に思いながらやっていたらGANG PARADEが再始動することになって納得というか、GANG PARADEとしてこの歌を届けることが凄く良いなって思いました」
ベビ「GとPがバラバラに集まってレコーディングしたんですけど、まだ喋ったことのない側の人たちがお祭り騒ぎしていたんですよ。レコーディングしながら騒がしくて、お祭りみたいな人だな~って思った思い出があります(笑)」
月ノ「私のことか(笑)。これは振付けも初めてマイカと一緒に共作して。ギャンパレに戻るって知らなかったから、GとPから1人ずつ出して考えることになって」
マイカ「そう、〈ギャンパレっぽい要素を入れる? 入れない?〉とか真剣に話し合ったよね。いまとなっては馬鹿らしい(笑)」
ミキ「みんなでちゃんと話し合った」
マイカ「〈いつかはギャンパレになりたいっていう気持ちを込めてギャンパレポーズとか入れとく?〉とか言って。でもユアちゃんの落ちサビのところで全員が1つになって届けるっていうのが、いちばんポイントかも」
月ノ「うん。でも振りを作っていても、マイカとやりたいことがけっこう一緒だったよね」
マイカ「そうだったね」
月ノ「〈間奏はこうしたいよね〉〈サビはこうしたいよね〉が一致したのが嬉しくて。別々でやってきたけど、一緒になった時にやりたいことが同じだったのが凄く嬉しかったのを覚えています」
――いい話ですね。そして13人での初シングル“シグナル”(22年7月)です。
ナルハ「全員で作詞したのもあって、この体制の始まりにピッタリの曲だなって思ったし、自分にとっても久しぶりのリリースで嬉しかったです」
セイ「加入して最初の曲だから、いちばん思い入れがあります。作詞もやったことなかったけど、自分で書いた初めての歌詞を採用していただいたし。やっぱり他の曲は元から出来ているものに参加する形だけど、自分もイチから参加して作れるっていうのが凄く嬉しかったです」
ナス「“シグナル”はライヴで育ってきている感が最近あって、思いきって捌けを使ってみたりとか構成も好きで。MVも13人の明るい感じが出ているし、もっとこれからも育てていきたい曲です」
ココ「いちばん遊び場っぽいかも、ホントに」
ドク「最後にナルとナスとセイが真ん中で眠る姿が輝いて見えて。こんな可愛かったかって感動しました(笑)」
――カップリングの“少し大人になって”はいかがでしょう。
メイ「ノンとベビと同期3人で作詞しました。追加公演で初披露して、そんなにまだライヴではやれてないので、ちょっとまたもう1回どっかで復活させたいですね、セトリに滑り込ませたい」
ベビ「良い曲です」
マイカ「同期の3人で作った振りも良かった」
ドク「うん。リリックビデオもツアーの思い出が甦るし、何かギュッとなります」
――そして最新シングル“Priority”に辿り着き……ということで、足掛け9年分を一気にお話しいただきました。お疲れ様でした!
なお、9月の取材時点では未聴だったものの、今回の『WELCOME TO GANG PARADE (COMPLETE EDITION)』には冒頭からさらなる驚きの展開が用意されていました。まずは全員で作詞した完全新曲“Beautiful Days”がグループの新しい表情を見せてくれるのに続き、さらには2022年12月より放送されるTVアニメ「僕とロボコ」のテーマソング“lol”がアニメPV用エディットver.にて収録されています。次なるステージに向かって怒涛の展開で勢いを増していくGANG PARADEから目が離せません!
