
初日の出よりも早く再集結した勇者たちは終わらない旅の続きへ踏み出した――幾多のピリオドを越えた2022年、待望のニュー・シングルが全身で愛を叫ぶ!
あのときから止まってた時計の針は――2022年の元日、朝刊に全面広告で躍る〈パレエドは続く〉の言葉で元日に動き出しました。2020年3月にGO TO THE BEDS(以下GTTB)とPARADISESに分裂し、長らく活動を停止していたGANG PARADEが再始動。昨年5月には創始者カミヤサキを送り出す中野サンプラザ公演〈FOREVER GANG PARADE FOREVER〉で一時合流し、10月には両グループの総員を交換トレード、12月にはスプリットEP『G⇔P』を発表……と2つの流れが交わる予兆はありましたが、結果的にはメンバーにもサプライズする形で復活を告知し、その翌日に再始動ライヴを行うという急転直下の幕開けもこのグループらしいのかもしれません。そして、帰還を告げるファンファーレのような待望のニュー・シングル“PARADE GOES ON”がいよいよ完成。ズラリと並ぶメンバーたちに話を訊きました(取材は1月末日に行いました)。
全員で一緒にやる未来
――元日の再始動から1か月ほど経ってみて、現状はいかがですか。
ユメノユア「懐かしさと新鮮さがありますね。やっぱり思い入れがあって歌い続けてきた曲だったり、遊び人(GANG PARADEファンの総称)にまた会う機会をいただいて、そこに関しては昔を思い出しながらも、でもメンバーが新しく3人加わってくれて、歌割も新しくなったり、新曲もあったり、新鮮な部分が多くて刺激的です。毎日が脳みそフル回転って感じ(笑)」
ヤママチミキ「2年間ほぼギャンパレやってなかったけど〈意外と覚えてるな〉みたいなのとか、〈あ、あの時のライヴでこの曲はこういう感じだったな〉みたいな感覚がふと降りてくる時もあれば、また違った新しいギャンパレのひと筋の光みたいなものが見える感じもあるというか。まだこのメンバーで形を作れたわけでは全然ないので、まだまだホントに建設途中の、基礎の基礎を作っているぐらいの感覚です、いまは」
キャン・GP・マイカ「分かれて活動していた時は人数も半分ぐらいだったので、あんまり固く決め込まないスタイルでやってきたんですけど、やっぱりギャンパレのこの軍隊感には懐かしさがある(笑)。ライヴをしていても、メンバーといる日常でも、大人数ならではのことがたくさんあるのは懐かしいです」
ユア「まだ1か月だからね。あの激動の日が1か月前ってことに驚くけど(笑)」
――発表の仕方はサプライズだったと思うんですが、とはいえ、再始動する予感みたいなものはあったんでしょうか。
テラシマユウカ(ユユ)「そうですね。やっぱり去年は2グループの絡みが多くなって、みんなちょっとずつ感じていたと思いますし、旧PARADISESの4人でも可能性について喋ったりしてはいました。でも、こんなに早くその時が来るとは思わなかったです」
ココ・パーティン・ココ「うん。それは旧GTTBの6人でも話してましたし、スプリットEP『G⇔P』を出すタイミングだったり、トレード自体も変化のひとつとして〈おやおや?〉って思ってはいたんですけど。実際に何かあるのはもっと先のような気がしていて。この元旦にガラリとこうなるっていうのは誰も予想してなかったんじゃないかな」
――遡れば去年3月のWACKオーディション合宿の際に、ココさんユユさん月ノさんの3名でギャンパレの“pretty pretty good”を披露する機会がありました。その時点ではどう捉えていましたか?
ココ「私も去年の合宿の時は再始動の可能性が頭を一瞬よぎったんですけど、でも、5月にサキちゃんとの中野サンプラザ公演が決まっていたので、それもあるのかな、っていう」
月ノウサギ「その時は再始動っていうよりかは、〈あの頃の気持ちを思い出せ〉っていう意味なのかなって捉えていて」
ココ「いま思うと伏線みたいだけどね。やっぱり濃厚になったのは、去年の12月にGとPのコラボという名目でレコーディングした時で、それが今回の“PARADE GOES ON”になるんですけど、ギャンパレに戻る未来は存在するんだってそこで確信しました。正直、私は分かれたままで続けていく可能性も高いと思っていたんですよ、途中まで」
――戻らない可能性も考えていた?
ココ「時期にもよりますね。最初の頃は戻る目標で進んでいるつもりだったけど、1年半ぐらいかけてGTTBで重ねていくものがどんどん多くなって、ベビも加入して、中野サンプラザで自分の中のGANG PARADEに区切りをつけて完全に切り替えたからこそ、〈戻りたい/戻りたくない〉とかいう意思の話じゃなくて、腹を括った自分がいたっていう感じ。たぶん人それぞれ時期とか度合いは違うけど、みんな各々のグループに集中していたと思います」
月ノ「うん。でも“PARADE GOES ON”の歌詞をいただいた時点で、前々からの予感が確信に変わって、そこから私はもうGとPのメンバー全員でやる未来を見据えていかなきゃいけないなっていう気持ちになっていました」
新しい形を見つけていく
――GANG PARADEに〈戻る〉という感覚の方もいれば、新加入の3人は再始動の受け止め方も違ったと思います。
キラ・メイ「そうですね。それこそトレードのタイミングとかで未来を想像しても、キャ・ノンとベビも含めて分裂中に加入したメンバーがそこにいるのか自信が持てなくて。私は2020年の合同オーディションで、初めはWAggから昇格してGANG PARADE加入が発表されて、GANG PARADEとしてのライヴの準備もしていたのですが、コロナの影響で実際にお客さんの前でライヴできなかったので。だから元旦に再始動を知った時に、自分もそこに当たり前にいることが凄く嬉しかったです。そこから10曲を覚えてやるのは大変だったんですけど、自分もギャンパレとしてやれるんだっていうのは、それ以上に嬉しかったです」
キャ・ノン「私も同じで、やっぱり5月の中野サンプラザも観に行っていたので」
――その時は観る側だったから。
ノン「そうなんですよ。だから〈あのメンバーでやるのかな?〉みたいな気持ちもあって。歌割に自分の名前があるのを見て〈GANG PARADEになったんだ〉って思いました。再始動のライヴは準備も慌ただしくて大変だったし、不安は足されていくんですけど、やっぱり最初に〈再始動します〉って言われた時のワクワクはずっと消えなくて。自分自身もギャンパレをファンの立場で観ていたので、再始動することも嬉しかったし、そこに自分がいることも嬉しかったですね」
――ちなみにキャ・ノンさんが観ていたギャンパレというのはどんな印象でしたか?
ノン「2017年の“Beyond the Mountain”ぐらいから観ていて、その時期のギャンパレの尖り方っていうか、嫌味のないギラつきが凄く好きだったんですよ(笑)。全員が同じ戦闘態勢でいるんだなって思ってたし、自分もそんなふうになりたいです」
チャンベイビー「私は、〈自分もメンバーかな?〉とか考えたことはなかったけど、新聞を見てすぐに、思考を動かす間もなく練習が始まったのが、逆に良かったです」
――余計なことを考えずにいられて。
ベビ「そう。わからないことだらけだったし、想像があんまりできてなかったんですけど、2日と3日のライヴで、何か先が明確になった感じがしました」
――1月2日と3日に再始動ワンマンをO-WESTで開催して、1月半ばにはもう東名阪ツアーも行われました。
ミキ「すぐツアーもやらせていただけたので、1月上旬とかは怒涛の振入れをして、一曲一曲を詰めてひたすら練習しての繰り返しで、形を作るところまで手が回せていない状況だったので、いまやっと少しずつ落ち着いてきて、ここから作りはじめられるかなっていう感じではあります」
マイカ「いつの時代のギャンパレも〈私たちはこういうふうに行くぜ!〉って形を作り上げながら這い上がってきたので、いまのメンバーの良さと受け継がれてきた良さを合わせて新しいギャンパレの形を発見していきたいし、それをどう見せるか日々考えて、模索している毎日です」
ユイ・ガ・ドクソン「ライヴして〈みんなの遊び場ってこうやったよな〉みたいな感覚を感じたのが大きいって思いました。再始動する前もいろんな可能性をみんなで予測して、やんややんや話したりはしていたのですが、実際にライヴしたら、この先の未来をイメージできる脳になって。やっぱり感じるものが多かったですね」
月ノ「人数が増えて見え方が変わるのは大前提なんですけど、やっぱりシンプルに人が増えるぶん思いも増えるんだなって思いました。それぞれに思いや考えがあって、ぶつかることもプラスに変わることもあるんですけど、全員が弾丸みたいに同じ思いを持って進んだら、それって最強だなって思うようになってきて。この人数を、パフォーマンスだけじゃなく全部に活かしていきたいです」
――人数が増えた影響は単純にいろいろありますよね。
ユア「まあ、ひとつの話題に関する話は長いですね(笑)。それだけみんなの考えが集まってやっているので、悪いことではないけど、まとまるところはもうちょっとまとまれたら、もっとグループとしても良いグルーヴが生まれるんじゃないかなと思っています。一致団結感という意味では〈まだまだここからだな〉みたいな」
――それぞれ活動歴が違うので、全員で話してて遠慮があったりはしませんか?
メイ「それはないです。キャリアが違うのもあって、逆に歴が長いメンバーのほうが、ちゃんと聞いてくれようとしたり、言いやすいように聞き出してくれる感じはあるので、話しにくいとかは感じないですね」
ノン「人が多いぶん、伝え方とかをちゃんと考えないと、伝わってほしいように伝わらないなって思うので。まあ、前の4人だと班で話しているみたいだけど、10人いると教室で発言しているみたいな気持ちにはなります(笑)」
――わかりやすい(笑)。ベビさんは6人時代と比べてどうですか?
ベビ「あ~、6人の途中からちょっとずつ自分のことを言えるようになったから、いまもちょっとは言えるかな、みたいな感じです。最初から急に10人で始まっていたら、たぶん私は何も言えてなかった気がする(笑)」

ギャンパレらしく伝えられる曲
――そして、さっきも話に出た“PARADE GOES ON”が再始動の第1弾シングルとなります。レコーディングにはGとPのコラボ曲という設定で臨んでいたとしても、やっぱり渡辺淳之介(WACK代表)さんの歌詞を読むと、その時点でいろいろ感じますよね。
ユユ「そうですね。〈パレエドは続く〉って、何か匂わせされてるなって(笑)。その時はギャンパレの曲って聞いてなかったので、お客さんに対しても〈今後またギャンパレがあるかもよ〉って匂わせるような出し方になるのかなって思っていました」
月ノ「あと、シンプルに渡辺さんがGANG PARADEっていうグループを大切に想っていてくださっていたのが伝わってきて、それを止めてしまった申し訳なさもあったし、嬉しさも感じました。シンプルにめちゃくちゃ好きな曲だって思いましたね」
――直球の歌詞にそのまま通じる曲調の明るさも凄く印象的ですね。
ミキ「ずっと待っていてくれた遊び人にも、分裂している間も応援し続けてくれていた人にも、この2年の間に新しく好きになってくれたSLEEPER(GTTBファン)やココナッツ(PARADISESファン)にも、いままでの感謝や愛を込めて、届けたい思いを、ホントにどストレートに伝えられる曲で、そこは凄くギャンパレらしいなって思います。GTTBとPARADISESの曲では、ここまで思いっきりお客さんに愛を伝える言葉がなかったと思うし、それをギャンパレらしく伝えられる楽曲を貰えたのは凄く嬉しいです」
――新加入の3人にとっては初めてのギャンパレでの新曲となりました。
ノン「そうですね。自分がギャンパレとして初めて出会う遊び人にも、ずっと応援してきてくれた人にも同じ愛を伝えられるっていうか。愛を伝えるのってホントに難しいなって思うけど、この歌はそれを簡単にさせてくれる曲です。振付けをマイカさんと月ノちゃんが作ってくれたんですけど、サビの振付けが〈伝われ~〉って両手を広げるシンプルな振りだし、ユアさんだけが歌う落ちサビのパートでは周りにみんな立って手を出して、ユアさんの言葉を全員で伝えるみたいな振りになっていたり、気持ちをストレートに伝える曲だなって思います」
マイカ「もともと2グループでやる曲だと思っていたので、どっちの良さも採り入れた振付けにしようという話になって、今回は月と作らせてもらいました。難しいことを考えなくてもストレートに踊れば思いが届く振りにしたくて、歌詞に〈パレエドは続く〉ってあるけど〈GANG PARADE〉をどこまで意識していいのかとかも全員で話して」
月ノ「GとPが分かれて進んできた感じをどう見せるかとか、試行錯誤しながら」
マイカ「最後のサビのユアちゃんのパートではGとPがごっちゃになって、みんなで思いを届けるっていうふうに、ここから一緒に手を取り合って進んでいく様子が、観る人にもわかりやすく伝わったらいいなっていう思いを込めましたね」
――去年のうちに振りも仕上げていたということですよね。
月ノ「はい。1月終わりくらいのWACKツアーで披露するって言われていたのに、〈絶対に年内に仕上げてほしい〉って言われて、〈何でそんなに急いでるんだろう?〉って思ったんですけど、蓋を開けたら1月2日に初披露だったので、いろいろ繋がった(笑)」
――MVでも大人数の良さを感じました。
ユア「わかりやすく明るいMVは久しぶりだった気がします。屋外で凄く開放的な気分になりながら、みんながいるのを俯瞰で見た時に、〈何かいいな〉ってほっこりしましたね(笑)」
ドク「大きな旗を1人1本ずつ作っていただいて、みんなで旗振り選手権とかしてキャ・ノンが優勝したんですけど(笑)。印象的だったのが、月が旗めっちゃ大好きで、無邪気な顔で振り回しながら嬉しそうに走り回っていたんですよ」
ココ「旗を持ったらニコニコしていて」
月ノ「言われて気付いた(笑)」
ドク「分裂後の月は〈自分が引っ張っていかなきゃ!〉って、がんばってお姉さんをやろうとしている姿を見ていたので、久しぶりに等身大の月を感じて、守りたいと思いました(笑)」
ココ「いい話やな」
ドク「そういうMV撮影の時もですし、ふとした姿とか話すこととか、メンバーそれぞれの知られざる部分とか新たに見えた顔を知れることがめちゃくちゃ多くて、そのたびに気持ちが溢れます」
君がいない未来はありえない
――カップリングにはユユさんの作詞した“Period”が収録されています。
ココ「これは今年に入ってから録りました」
――歌詞は再始動後に書かれたもの?
ユユ「最初に〈作詞してください〉って仮歌を貰ったのは去年の年末で、これも2グループで歌う曲だと聞いていたので、何となく書きたいワードを挙げていたんですけど、年明けたら全然違う形になったので、最初の言葉を全部なくして、新しく書き直しました。個人的にライヴしてる時は新しい感覚のほうが多くて、でもメンバーとこうして話している雰囲気とか、もともとあったギャンパレの歌やダンスには懐かしさもあったりして。そこの感覚のギャップが不思議な感じがしたので、そういうことを書いたりだとか。あと、ギャンパレが再始動するなかで、PARADISESとGTTBはこれが最後だって知らずに最後のライヴを迎えていて、始まりと終わりを凄く感じた時期だったので、ココナッツやSLEEPERのみんなを振り回してしまったなと思ったり、PとGそれぞれでやっていく気持ちが強くなった時期もあったので〈まさかまた交わるとは〉っていう思いもあったり……そういう心境を言葉にしました」
――サビでは〈君がいない未来はありえない〉という言葉を引用していますね。
ユユ「原点回帰っていうイメージなんですけど、それこそ再始動して、前からの続きというより、また振り出しに戻ってのスタートだなっていうところで、もともとの初心を思い出したい気持ちがあったりして。〈私たちの原点って何やろ?〉って思った時に、やっぱり“Plastic 2 Mercy”にある言葉なのかなと思って入れました」
――〈水平線〉とか過去の曲を思い出すようなワードもあってハッとしました(笑)。
ユユ「確かに(笑)。“I need you I love you I want you”(ユユが作詞した2017年のギャンパレ曲)でも使いましたね」
ミキ「特にAメロの言い回しとかがユユっぽいなって思いました。私だったら絶対書けないし、旧GTTBの6人からは絶対に出てこないようなフレーズがあって、〈あっ、ユユっぽい! やっぱりおもしろいな〉って。言葉を使うのが凄く上手なので、ユユの詞を読むのが好きなんですけど、〈懐かしい、この感じ〉って思いながら歌いましたね」
――“Period”という曲名はグループの前身POPの由来でもありますし、〈終止符〉という意味もありますね。
ユユ「曲名も私が付けました。ひとつの区切りっていう意味での〈Period〉ですし、原点という意味でも〈Period〉かなって」
――儚いけどポジティヴでダンサブルな曲調は、かつてのPOP~ギャンパレっぽいとも言えます。
メイ「めっちゃ低いラップ調みたいなAメロからBメロでちょっと盛り上がって、まっすぐなサビで一気に跳ねる曲調のギャップがおもしろいし、シンプルにめっちゃ良い曲だなって思いました。自分が歌った曲のトップ何位かぐらいで好きな曲です」
ユア「ほぼ2人ずつで歌っていくパートが凄く新鮮で、そこはこの曲の魅力の1つだと思います。サビだけ2人で歌うとか、Aメロの一部で2人なのはハモリも含めてたまにあるけど、これだけ2人ずつユニゾンで歌い続ける曲ってないから」
ベビ「Gの時はあんまり誰かと一緒に歌うことがほぼなくって、Pになってちょっとずつユニゾンとか増えて。けど、今回のまったく予想外の感じでもらって。新しい声の感じが、凄く新鮮です」
ドク「ユニゾンが多いのもあって、聴いていると〈一人ではできないことも、みんなで力を合わせれば乗り越えられる!〉っていう気持ちになって、そこにGANG PARADEらしさみたいなものを感じたんですよ。そんな深い意味はないかもしれないんですけど(笑)、改めて思いました」
――人数がいると、逆にこういうパターンもできますよね。
ユア「10人いるからいろんな組み合わせがあるし、いまマイカが作ってくれている振付けも〈どういう見せ方になるんだろう?〉って完成が楽しみです」
マイカ「これまでユユが作詞した曲は、サキちゃんがいた頃も私が振付けさせてもらうことが多かったので、久しぶりにユユ作詞曲の振りを作るのは楽しみだなっていうのと、今回もパフォーマンス制作チームみたいな感じで、月の力も借りて」
月ノ「また補助的な感じで(笑)」
マイカ「一緒に作ろうと思っています。最近はご時世の問題もあって、振り数少なめの超シンプルな振付けを意識していたんですけど、これはちょっと振り数を多くするのをイメージ中です。ユユも言った〈原点回帰〉をテーマにしつつ、ほぼずっと2人で歌う曲は新しいので、見え方も新しくしたくて」
――10人の振りも久しぶりですもんね。
マイカ「いや、ホントに10人の振りの作り方をすっかり忘れちゃっていて(笑)。感覚を取り戻している最中なんですけど、やっぱりまったく違くて。人数が多いからこそできることってたくさんあるし、ステージの右側や左側や後ろでいろんなことが起こっていて、どこを観ても飽きさせないようなパフォーマンスが作れるように。この人数を活かして、数の暴力を上手くプラスにできるような振付けを考えています」
次に進むタイミング
――その、次のツアー〈GANG PARADE THE GREATEST SHOW TOUR〉が始まる5月までは少し期間が空くんですね。
ココ「3月はこのシングルのリリースがあって、WACKのオーディション合宿もあって。4月はちょっと空くよね」
ドク「でも5月のツアーに向けて課題も山積みなので、わかりやすい試練みたいなのはなくとも、日々試練っていう感じで。年明けからずっと時間がマジで足りないです」
マイカ「ホントにそう」
月ノ「再始動してからはずっと夢の中にいるみたいな気持ちで、GANG PARADEになったことにまだ地に足が着いてない感覚もあったんですけど、最近やっと地に足が着いてきたら、その瞬間にまだ足りないところがボロボロ出てきたというか。次のツアーは全箇所で〈また来てみたい〉〈もっともっとデカい会場で観たい〉って思ってもらいたいし、遊び人や未来の遊び人にも、もっと楽しんでもらえるライヴをしたいって素直に思っているので、その時ギャンパレがどんな形であれ(笑)、来てくれた人みんな幸せにしたいなって思っています」
ユア「合宿どうこうじゃなくて、4月が次に進むタイミングの準備期間であったらいいなって、個人的には思っていますね。まだまだやりたい曲もあるしね」
ミキ「めちゃくちゃある」
ユア「まだ1月のツアーで披露した曲ぐらいしか形にできていないけど、ギャンパレだけで80曲ぐらいあるし、GとPも合わせたら130曲ぐらいはあるので」
――楽しみにしています。その5月のツアーが始まる頃には、キャ・ノンさんとベビさんはちょうど活動1周年を迎えていることになりますね。
ノン「はい。GANG PARADEでは新メンバーでも、PARADISESに合格してからはもう1年くらい経つことになるので、私はやっぱり〈新メンバー/前からいるメンバー〉っていう見られ方をされなくなることが目標ですかね。全員でGANG PARADEを観せるためには、その境目をなくすことがいまはいちばん大事だと思っています。1月のツアーは〈初めまして〉の挨拶という感じで新メンバー3人が毎公演MCをさせてもらったけど、次はもうそうじゃないし、準備期間がしっかりとあるので、そこでがんばって、ツアーに来てくれた人からもっと遊び人の輪を広げてGANG PARADEを大きくしたいです」
ベビ「キャ・ノンが言ったみたいに、まだ悪い意味で甘く見てもらえる部分とかあったと思うし、現状の自分にまだ納得がいってないです。その5月のツアーまで時間はたくさんあるので、元からいるメンバーを超せるくらいになってなくちゃいけないなって思います。観てくれた遊び人のみんなが素敵な未来を想像できるようなライヴにします」
GANG PARADEのアルバムを紹介。
左から、POPの2015年作『P.O.P』、2016年作『Barely Last』、2017年作『GANG PARADE takes themselves higher!!』、2018年作『LAST GANG PARADE』(すべてT-Palette)、2019年作『LOVE PARADE』(ワーナー)
ディスコグラフィーで辿るGANG PARADEの2020~2021年

ゲリラ盤『GP?』を前置きにして、分裂の発表からすぐ投下されたスプリットEP。GTTBとPARADISESの3曲ずつを収め、ハードに感情を剥き出した前者、ポップで爽やかな後者という各々のカラーを聴かせる。惜別を歌ったGTTBのダンス・ポップ“ANSWER”、脱退を控えていたカミヤサキのソロ曲“FALL”が聴きもの。

“I don't say sentiment”などラウド系のナンバーを軸にパワフルな歌唱を全開にしたファースト・アルバム。とはいえ、幕開けの“行かなくちゃ?”からエモーショナルな“Where are you?”、ラストの名曲“VILLAIN”までダンス・トラックも多種多様で、サウンドの振り幅はかなり広い。各人の個性が出た詞作の味もポイント。

キラ・メイを迎えた4人組での初音源となるファースト・アルバム。ギャンパレの道行きを示唆するような名曲“終わらない旅”で幕を開けつつ、明るい色調でキュートに弾けるポップ・チューンが振り切った新色を見せる。ナルハワールド作詞の素朴な“お願い”や“青い春”、テクノ・ポップ、ネオアコ、80s歌謡まで意匠もいろいろ。

〈あの日の栄光は戻せない〉と歌う痛切な自戒曲“現状間違いなくGO TO THE BEDS”を前フリに〈輪廻〉を掲げたEP。アッパーな鋼鉄曲“マジ神”、骨太な“If I die”、ミキ作詞による劇的な“SECRET MESSAGE”、ユア作詞による開放的な“Rebirth”で泣ける大団円まで素晴らしい。結果的に5人組でラストの一枚に。

“ENVIES”“PLEASE LISTEN TO MY”などの配信を経て、ウタウウタの加入~月ノウサギのWAggレンタル移籍という過渡期の4人組で残した6曲入りEP。JxSxKの詞も光る内省的なタイトル曲がグループを象徴する人気曲に育っていく一方、“Youth Song”や“visions”など軽快なバンド・サウンド路線の好曲もあり。

ギャンパレの中野サンプラザ公演を踏まえて制作された、チャンベイビー加入後のEP。同公演の直後にMV公開された“OK”がギャンパレ“LAST”を継ぐ作りになっているほか、冒頭の“Meaningless”やメロコアの“Dear”にも往年の楽曲が匂う。マイカ作詞の“そんなんじゃベイビー”にも爆発的な遊び場ノリが感じられたり。
ギャンパレの中野サンプラザ公演に前後してキャ・ノンが加入し、月ノが復帰した5人体制でのシングル。状況に歌詞がついてきたタイトル曲は、JxSxKらしいビターなメッセージを明るい季節感で包んだ王道のポップ・ナンバー。別れと出会いを背景に月ノが作詞したメランコリックなカップリング“Season Song”もいい。

柏木由紀を迎えた〈KASHiWACK〉企画の一環となる7人編成でのシングル。表題曲は重たいサウンドが轟くラウド曲で、カップリングでは同編成での“現状間違いなくGO TO THE BEDS”を披露。この企画から誕生する柏木プロデュースの新グループには首位のドクソンに加えてミキとユアが当選した。

〈KASHiWACK〉企画の一環で柏木由紀が加入した6人組としてのシングル。表題曲は陽性のアイドル感に沖縄ノリを効かせた脳天気なサマー・ソングで、同じ編成で歌った“PARADISES RETURN”をカップリング収録。なお、柏木プロデュースの新グループには月ノとユユが当選を果たしている。

ワーナー(2021) 両グループのメンバーを丸ごと交換トレードした状態で出された、意味ありげなスプリットEP。新生GTTBの激しい“merry bad end”は各人が愚連隊な本性を曝け出すロックで、新生PARADISESによる感傷的な“you”は真摯な想いが滲むメロディアスな出来映え。結果的にはこれが分裂中の最終作となった。

