*2021年8月20日追記
〈DEEN AOR NIGHT CRUISIN’ ~5th Groove~〉公演延期・振替日程のおしらせ
2021年8月20日(金)にビルボードライブ横浜で開催を予定していた公演〈DEEN AOR NIGHT CRUISIN’ ~5th Groove~〉について、8月18日にPCR検査を行った結果、関係者の1名が新型コロナウイルス感染症の陽性であることがわかったため、延期になりました。振替公演は以下の日程にて実施します。詳しくはビルボードライブ横浜のオフィシャルサイトをご覧ください。

■変更前→変更後
2021年8月20日(金)1stステージ:開場 14:30/開演 15:30→2021年9月20日(月・祝)1stステージ:開場 14:30/開演 15:30
2021年8月20日(金)2ndステージ:開場 17:30/開演 18:30→2021年9月20日(月・祝)2ndステージ:開場 17:30/開演 18:30

■お問い合わせ
ビルボードライブ横浜:0570-05-6565


 

〈DEEN AOR NIGHT CRUISIN’ 〜5th Groove〜〉が2021年8月5日(木)と6日(金)にビルボードライブ東京で、8月15日(日)と16日(月)にビルボードライブ大阪で、8月20日20日(金)にビルボードライブ横浜で開催される。

池森秀一(ヴォーカル)と山根公路(キーボード)からなるバンド、DEEN。93年のデビュー以来、彼らの最大の魅力である池森の声の力を最大限に伝える楽曲作りを貫いてきたグループだ。オフィシャルサイトのプロフィールによると、現在までにシングルを47作、コンセプチュアル・マキシ・シングルを4作、アルバムを34作、映像作品を28作と膨大な作品を残しており、分厚いディスコグラフィーを形作っている。

NTT DoCoMoのポケットベルのCMソングに起用された“このまま君だけを奪い去りたい”(93年)は、デビュー・シングルにしてミリオン・ヒットを記録した。そして、94年にファースト・アルバム『DEEN』をリリース。発売後1週間でミリオン・セラーに迫るセールスを記録し、最終的には160万枚を売り上げ、オリコン史上初のファースト・シングルとファースト・アルバムの両方でミリオンを達成した。まさに、破格の新人バンドだったのがデビュー当時のDEENだ。

2005年作『DEEN The Best キセキ』収録曲“このまま君だけを奪い去りたい”。93年のシングルのセルフ・カヴァー

その後の活躍は知られているとおり。“Memories”“翼を広げて”“永遠をあずけてくれ”(いずれも93年)や、オリコンのシングル・チャートでNo. 1を獲得しミリオン・ヒットとなった“瞳そらさないで”(94年)、“未来のために”(95年)、“ひとりじゃない”(96年)、TVアニメ「名探偵コナン」のエンディング・テーマ・ソングとして愛されている“君がいない夏”(97年)など、数々のヒット曲を生み出している。

2005年作『DEEN The Best キセキ』収録曲“瞳そらさないで”。94年のシングルのセルフ・カヴァー

そんなDEENのCDの総セールスは、なんと現在までに1,500万枚超。J-Popシーンはもとより、日本を代表する、〈国民的〉と形容していいバンドだろう。

デビューから25年を迎えた2018年3月には、通算10回目となる日本武道館でのライブを開催、公演は大盛況に終わった。そして、同ライブをもってギタリストの田川伸治が脱退。以降は池森と山根の2人編成になり、作品の制作やツアーで精力的な活動を続けている。近年は、池森が蕎麦好きのミュージシャンとして名を馳せ、さまざまなメディアやイベントに出演するなど、バンドの新たな魅力(?)に光が当たっている(なんと、池森がプロデュースした〈池森そば〉も販売されている!)。

2021年7月7日には、シティ・ポップに真正面から取り組んだ34作目『TWILIGHT IN CITY ~for lovers only~』をリリースした。

2021年作『TWILIGHT IN CITY ~for lovers only~』収録曲“about long night”

実は、同作には1月にリリースしたシティ・ポップのカヴァー・アルバム『POP IN CITY 〜for covers only〜』よりも先に着手していたのだという。池森は次のように語る。

このオリジナル・アルバムの制作中に、竹内まりやさんの“プラスティック・ラブ”や松原みきさんの“真夜中のドア~stay with me”などのシティ・ポップの注目度が世界中でさらにアップしているという情報をキャッチして。〈であれば、まずはカヴァー・アルバムを作って先にリリースして、よりコンセプトを明確にするのはどうか?〉ってアイデアが湧き、とりあえずこのアルバムは一旦寝かせることにしたんです。きっとここへ繋がる〈ストーリー〉が出来ると思えたし。

bounceのインタビューにあるとおり、「一流ミュージシャンを招き、ガッツリAORに特化して作った3作品(2002年作『pray』、2003年作『UTOPIA』、2004年作『ROAD CRUISIN’』)」(池森)を2000年代に制作し、〈AOR NIGHT〉を開催するなど、DEENは以前から洗練されたAOR/シティ・ポップを持ち味のひとつとしていた。シティ・ポップ・ブームの真っ只中である2021年、彼らはその志向性を全開にし、さらに進化した魅力を発揮している。