BiSH『GOiNG TO DESTRUCTiON』王道のBiSH節を出し惜しみなく連発するストロング・スタイルな表現

2021.08.24

メンバー個々の活動が多様化してきたこともあってか、よりストロング・スタイルな表現を突き詰めているようにも思えるBiSH。約2年ぶりのフル・アルバムは、切迫した歌唱と糸を引くギターの哀感が漲る冒頭の“CAN WE STiLL BE??”でいきなりクライマックスを迎え、“in case...”や“STACKiNG”など序盤から王道のBiSH節が出し惜しみなく連発される。昨年の『LETTERS』で顕著になった歌割の傾向もあって、6人の歌声がそれぞれ魅力的に響いてくるのもいい。モモコグミカンパニー作詞の優しくシニカルな“WiTH YOU”や〈愛こそ全て〉と歌う“BROKEN”、ラストを寂しくも温かく飾る“STAR”など、端々でグループの足取りを回顧するようなニュアンスが垣間見えるのもポイントかも。横綱相撲では終わらない大作。

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