Mikiki編集部員が最近トキめいた邦楽曲をレコメンドする毎週火曜日更新の週刊連載〈Mikikiの歌謡日!〉。連載100回を超え、4人が1曲を厳選し計4曲を掲載してまいります(今週は田中がお休みです)。 *Mikiki編集部

★〈Mikikiの歌謡日!〉記事一覧

 


【鈴木英之介】

c l y n “Uranai”

東京を拠点に活動するインディーロックバンドが約1年ぶりにリリースした新曲。ギターのリフレインに導かれながら訪れるメロウな歌とサウンドに、まずは過ぎ去った季節への感傷を掻き立てられる。しかし転調とともに、曲は少しずつその様相を変じはじめる。ドリーミーで優しいギターの音はオルタナ感たっぷりのノイジーな音に取って代わり、唸りを上げるギターサウンドを背景にすると、甘やかな歌も妙にサイケデリックなものに感じられてくる。その構成の妙に思わずクラッときてしまった。配信リンクはこちら

 

【酒井優考】

SLOW LEARNERS “Allyl”

ちょっと世の中ごちゃごちゃうるさすぎですよね。このSLOW LEARNERSは、colormalのベーシスト・マツヤマ氏から教えていただいたY、H、Kの3人によるプロジェクト。TwitterによればコンポーザーだというYさんはヤマグチさん、HさんはKILL MY 27HITOMIさんと思われるのですが、あれこれ事前情報はナシで、この静かでドリーミーな世界に身を委ねて聴いた方がいいのかもしれません。たまにダルいのに快適な日とかないですか? あんな感じです。

 

【天野龍太郎】

D.A.N. “Anthem”

シングルからしてやばかったD.A.N.のニューアルバム『NO MOON』。ふくれあがった期待や予想をはるかに上回る、超インスタントクラシックでした。同作の収録曲“Anthem”は、アフロビートのリズムと小林うてなのスティールパンがミニマルでトロピカルなダンスビートへと溶けこんでいくめちゃユーフォリックな曲。最高です。『NO MOON』の配信リンクはこちら