〈プログレッシヴ・ロックから受けた音楽的インスピレーション〉を形にしたというアルバム。メルドーとプログレと言えば、マーク・ジュリアナとのデュオによる2014年作『Mehliana: Taming The Dragon』で聴かせたエレクトリックでプログレッシヴなサウンドが思い浮かぶ。歪んだサウンドやヘヴィーなビートだったり、プログレではお馴染みのムーグ・シンセサイザーやメロトロンを駆使したサウンド面でのアプローチでツボを抑えつつも、様々な音のテクスチャーで構築された緻密な音世界は、数多あるプログレ・ジャズ的なものとは一線を画す仕上がりだ。