ハガキ職人の四十万畦道が、元天才子役の東方太陽に文化祭でコンビを結成し、お笑い界のトップを目指し奮闘する高校生の姿を描く。読み進めるテンポや声色などコントロールしきれない漫画という世界の中で、緩急あるストーリーを進めながら、お笑いの構造を理論立てて分かりやすく解説していく。しかし方法論だけでは説明しきれないのもお笑いの奥深さ。まだ物語の序盤、ネタを努力で生み出してきた秀才型と、人を惹きつける力を持つ天才型という対照的な二人の主人公が、キャラ立ちの激しいライバル達と切磋琢磨しながら、どのように成長していくのか見守りたい。