近年の大森作品には欠かせない鍵盤奏者のsugarbeansをはじめ、千ヶ崎学ら手練れから成る〈四天王バンド〉と作り上げた6作目。ダビーな音響が施された暗黒シャンソン“VAIDOKU”での変幻自在の歌唱に、のっけから表現者としての深化を感じずにはいられない。ソウル・ポップスな表題曲やフォーキーなロック“天国ランキング”などメロディーの充実も特筆すべき。天国も地獄も超越していく音楽。やはりこの人は凄いです。