The 1975『Being Funny In A Foreign Language』原点回帰でエッセンシャルな魅力をストレートに打ち出した清々しさに圧倒される

THE 1975 『Being Funny In A Foreign Language』 Dirty Hitユニバーサル (2022)
2022.11.18

曲調の振り幅がバンドの輪郭を越えたような3作目『A Brief Inquiry Into Online Relationships』(2018年)〜4作目『Notes On A Conditional Form』(2020年)からの、当然の帰結としての原点回帰のような形になったニュー・アルバム。ニューウェイヴ的なエレポップやシンプルなバンド・サウンドがヴァイナル・サイズの尺で駆け抜けていく。古い例を出してしまえばU2が『All That You Can’t Leave Behind』を出した時みたいなタイミングの作品に位置付けられるのかもしれないが、創作の袋小路に入る前に状況を俯瞰し、しかもそれをまだ若いうちにやってのけるあたりは失敗しない世代らしい利口さを見るかのよう。意図はともかくエッセンシャルな魅力をストレートに打ち出す清々しさに圧倒されておきたい。

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