久々の回文タイトルがなんだか嬉しい8作目。かつてなくストレートでアンセミックな“4×4”の鮮烈さに耳を奪われつつ、カンタベリー・ロックみたいな“発色”や成田ハネダのピアノに印象派のルーツが色濃く出た“ニュータウン”など、ひねりの効いたポップ絵巻が今作でも目まぐるしく展開される。特に“獏”からの終盤3曲におけるハイテンションぶりは圧巻で別世界へと誘うかのよう。わたしまけましたわ。