CASIOPEA-P4

2023年3~5月に注目のフュージョンアクト3組による公演が、ビルボードライブで続々と開催される。この記事では、3組の公演とアーティストをそれぞれ紹介しよう。

まずは、3月28日(月)にビルボードライブ東京で、4月3日(月)にビルボードライブ大阪で、4月14日(金)にビルボードライブ横浜でライブを行うCASIOPEA-P4。言わずと知れた、日本を代表するフュージョンバンドのカシオペア、その第4期だ。

2022年に77年の結成から45周年を迎え、新たに〈CASIOPEA-P4〉としての活動をスタートさせた彼らは、現在に至るまで日本のフュージョン界を牽引しつづけている。フュージョンの黄金期である70年代から“ASAYAKE”“DOMINO LINE”“LOOKING UP”“FIGHT MAN”など数々のヒット曲・名曲を世に送り出してきたことは、説明するまでもないだろう。彼らの活躍を見て、楽器を始めた者も少なくないはず。

カシオペアの84年のライブ動画

2022年、長きにわたってドラマーを務めた神保彰の卒業公演が、ビルボードライブで開催されたことも記憶に新しい。その後は、実に25年ぶりの新たな正式メンバーになるドラマー・今井義頼が加入し、ニューアルバム『NEW TOPICS』もリリースした。

CASIOPEA-P4 『NEW TOPICS』 HATS(2022)

CASIOPEA-P4の2022年作『NEW TOPICS』トレーラー

CASIOPEA-P4の2022年のライブ動画

その今井のほか、リーダー・野呂一生(ギター)を筆頭に、鳴瀬喜博(ベース)、大髙清美(キーボード)という鉄壁の4人は、いま新たなフェーズに突入している。現在進行形で進化を続けている彼らの、超絶技巧のライブパフォーマンスは見逃せない。春のビルボードライブツアーには、ぜひ駆けつけてほしい。

DIMENSION

2組目は、DIMENSION。彼らは、ビルボードライブ横浜に初のオンステージ。5月5日(金・祝)に公演を開催する。

92年にアルバム『Le Mans』でデビューした日本を代表するインストゥルメンタルグループのDIMENSIONは、これまでにミニアルバムを1作、オリジナルアルバムを33作、ライブDVDを3作と、多数の作品をリリースしてきた。各作で日本のインストゥルメンタルシーンの新たな地平を切り開き、数多くのフォロワーを生み出しつづけている存在だ。

2020年にバンドは増崎孝司(ギター)と勝田一樹(サックス)の2人体制になり、2022年にはその勢いを止めずにニューアルバム『33』を発表。同作は、雑誌「JAZZ JAPAN」の〈JAZZ JAPAN AWARD 2022(アルバム・オブ・ザ・イヤー・フュージョン部門)〉を受賞するなど、高い評価を得ている。デビュー30周年を経て、またさらに次の段階に突き進んでいると言える。

DIMENSION 『33』 ZAIN(2022)

今回の出演メンバーは、増崎と勝田に加えて、則竹裕之(ドラムス)、田中晋吾(ベース)、友田ジュン(キーボード)の5人。国内外でライブを行い、オーディエンスを魅了してきた実績、スタジオミュージシャンやプロデューサーとして活躍してきた実力は、彼らのライブでこそ強く体験できる。DIMENSIONの最新パフォーマンスは必見だ。

DIMENSIONの2022年のビルボードライブ大阪でのライブ動画