ノーサンプトン出身の人気ラッパー、スロウタイがサード・アルバムをリリース。本作は過去作でも見られたロックやパンクの要素をより顕著な形で示す作品だ。自分の心を大切にしようと歌う“Selfish”ではメタル風の激しいサウンドが響きわたり、“Feel Good”の歯切れが良いギター・カッティングは初期のフランツ・フェルディナンドを想起させる。ダン・キャリーやセガ・ボデガといった面々が参加した音作りもおもしろい。先述のロックとパンクの要素に加え、ヘヴィーなインダストリアル・サウンドを取り込むなど、アンダーグラウンドなUKダンス・ミュージックに通じる音も聴こえる。
スロウタイ(slowthai)『UGLY』ロックやパンクを顕著に示し、インダストリアルなどアンダーグラウンドなダンスミュージックに通じる音を鳴らす
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