ザ・ルーツのドラマーであり、映画「サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)」の監督として知られるアミール・“クエストラヴ”・トンプソンが、音楽と歴史について語る1冊。1971年から2002年のアメリカの歴史と自分史を音楽を中心に、社会や政治の変動を見つめながら、軽やかな文体でつづる。71年、72年、73年……と年事に章を設け、その年の音楽にまつわる出来事を、人種やジェンダーといった様々な問題と絡めてスリリングに論じる。〈歴史はくりかえすが、でも、どうやって〉といったテーマで作られた曲のリストが入っているのも楽しい。