2011年6月に弱冠24歳でこの世を去ったポエトリー・ラッパー、不可思議/wonderboy。生前にリリースしたアルバムは2011年作『ラブリー・ラビリンス』のみだが、その後、遺された音源を元にトラックメイカーの観音クリエイションらが楽曲を再構築した『さよなら、』(2012年)や、YouTubeに投稿された動画を通してその存在を知らしめてきた人物だ。
そんな不可思議/wonderboyの人間像に迫ったドキュメンタリー映画「Living Behavior 不可思議/wonderboy 人生の記録」が完成。2015年1月のロードショー公開を前に、このたび同作の予告編映像が披露された。監督はこれが映画初挑戦となる関和亮(Perfumeやサカナクションらの映像制作を担当)。先述の観音クリエイションやLOW HIGH WHO?主宰のParanel、ライヴでも共演経験のある詩人・谷川俊太郎(谷川作「生きる」も音源化)など縁の人々からの証言、さらに本人のライヴ映像などを通じて、不可思議/wonderboyという不思議な名前を持つ一人の青年の姿が浮き彫りになっているという。とても気になる作品だ。