オリバー・レイク(as)、レジー・ワークマン(b)、アンドリュー・シリル(ds)による長老トリオ名義では、近年はジュリ・アレンやジェイソン・モランなどピアニストをゲストに迎えたコラボ作を発表してきた。今作は、まさにいまが旬なピアニスト、ヴィジェイ・アイヤーを全編に渡ってフィーチャーした話題盤。何といっても、フリー~アヴァンギャルドから濃厚なブルーズまで様々な瞬間が繰り出されるレイクのサックスを挑発し、丁々発止のインタープレイを聴かせるヴィジェイのピアノは、こうしたセッションでしか聴けない彼の一面を見事に捉えている。70歳を超えてまだまだ貫禄のプレイを聴かせる長老3人にも敬服。