トロ・イ・モア史上もっとも客演が多くなった8作目。ドン・トリヴァーを迎えた物憂いヒップホップ“Madonna”やシューゲイザー的ギターとトラップ・ビートを組み合わせた“Reseda”、またエモやポップ・パンクなども迂回するなど、さまざまに想定外のルートを進んでいく。が、スタイルの進化と先鋭化が同一線上で行われ、従来よりも跳躍高のある作品になっているのが見事。