80年代末のニュー・ジャック・スウィング時代に、その女性版として生まれた呼称がニュー・ジル・スウィング。言葉が定着しなかったのはアン・ヴォーグ“Lies (New Jack Remix)”からもわかるが(?)、単純にその時代の女性R&Bが毎度お馴染みボブ・スタンレーの選曲で楽しめる一枚だ。SWVの“I’m So Into You (Radio Remix)”やジェイド“Don’t Walk Away”、ペブルス“Giving You The Benefit”のようなヒットをはじめ、当時の躍動感を象徴するグッド・ガールズの“Your Sweetness”も収録。フェンデレラやエクスケイプ、シャニース、ジャスミン・ガイ、ナッティン・ナイスらが並ぶだけでもいい感じ。