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ラブリーサマーちゃんのラブリーな作品と近年の参加作

 『THE THIRD SUMMER OF LOVE』以降に彼女が行った外仕事をここでは紹介。2021年に、yuma yamaguciのアルバム『NotAnArtist』にて“Beautiful Wasted Melody”に客演。エッジーなビッグバンド・サウンドにハスキーな歌声を乗せていました。さらに同年、FUNKY MONKEY BΛBY'Sのモン吉が発表した『モン吉3』収録曲“君の面影”で歌唱。2024年は、入江陽の『恋愛』収録曲“海に来たのに”に歌とギターで参加し、ゆっきゅんの2024年作『生まれ変わらないあなたを』にリミックス“Re: 日帰りで - lovely summer mix”を提供。後者はハイパーポップ調だったオリジナルを感傷的なギター・ロックにトランスフォームした傑作だっただけに、ラブさまリミックス・ワークもより活発化してほしいと思ったり。 *田中亮太

左から、yuma yamaguchiの2021年作『NotAnArtist』(YUGE inc.)、モン吉の2021年作『モン吉3』(DREAMUSIC)、入江陽の2024年作『恋愛』(Pヴァイン)、ゆっきゅんの2024年作『生まれ変わらないあなたを』(ゆっきゅん)

 

ラブリーサマーちゃん 『#ラブリーミュージック』 Bubbly Summer(2015)

SoundCloud上のデモがTwitterで話題を集め、tofubeats楽曲への参加などインディー界の新ミューズ然としていたタイミングで発表されたファースト・アルバム。後期渋谷系や相対性理論の流れを継承しつつ、なにより嘘のない言葉が鮮烈だった。

 

ラブリーサマーちゃん 『LSC』 スピードスター(2016)

メジャー・デビューを果たした2作目。その名を一躍広めた“あなたは煙草 私はシャボン”、前作にも収録された人気曲“私の好きなもの”、泉まくらを迎えたシングル“202”などカラフルな音楽性には彼女の思春期が詰まっているようで。

 

ラブリーサマーちゃん 『人間の土地』 スピードスター(2017)

4つ打ち × サイケ・ギターの“FLY FLY FLY”、Cymbals系のギター・ポップ“海を見に行こう”、ドライヴィンなロック“ファミリア”、さらにレディオヘッドのカヴァーと4曲を収録したEP。ヴェクトルは異なりつつ、ここで自分の音を見い出した感覚も。

 

ラブリーサマーちゃん 『THE THIRD SUMMER OF LOVE』 コロムビア(2020)

レーベル移籍を経てのサード・アルバム。バンド・サウンドを強め、『Music For Walking (Out Of The Woods)』にも参加したメンバーたちと、マンチェ~シューゲイザー~ブリット・ポップなどUK寄りのロックを豪快に鳴らしている。傑作!