ビヨンセ直々の指名で彼女の2013年のツアーのオープニング・アクトに抜擢された注目のニューカマー、ルーク・ジェイムズがデンジャ主宰のN.A.R.S.よりデビュー・アルバムをリリース。クリス・ブラウン“Crawl”やジャスティン・ビーバー“That Should Be Me”などの楽曲提供ですでにソングライターとしても一定の評価を獲得している男だが、やはりその本分は美しいファルセットを交えた真摯なヴォーカル・パフォーマンス。昨年のグラミー賞でベストR&Bパフォーマンスにノミネートされた“I Want You”以下、“Exit Wounds”や“Make Love To Me”といったバラードでの誠実な歌ごころは一撃で聴き手の心を鷲掴みにする不思議な魅力がある。サム・スミス“Stay With Me”のアカペラ・カヴァーも圧巻。