
台風クラブにプロフィールはない!
伊奈「〈ワンマンやります! すごいでしょ!〉みたいなのはサムいなって思う。〈渋谷クワトロワンマンを成功させた〉とか、おもんないバンドの経歴やで」
石塚「……台風クラブにプロフィールはない!」
――プロフィール文がないから、求められた時は毎回メンバー名とパートだけ提出してますからね(笑)。
山本「あと今年、石塚が弾き語りで出たイベント(〈OUR FAVORITE THINGS reprise〉)のチラシを見たら〈トラック運転手〉ってひと言だけ書いてあって(笑)」
――〈京都市南区のトラック運転手〉ね。
伊奈「あれはよかったね~!」
石塚「あれも表現のひとつや」
山本「そのイベントに石塚の弾き語りを初めてちゃんと見に行って、撮影もして。ソカさん(曽我部恵一)が褒めてたのはめっちゃ覚えてる。〈弾き語りってバンドとちがうことせなあかんと思ってたけど、石塚くんそのまんまやったね。伊奈くんと山さんがいないだけじゃん。これでええんや〉って」
伊奈「おれは聖蹟桜ヶ丘でのライブ映像を見せてもらって、めっちゃええやんって思った。アコギの弾き語りに目覚めたんちゃうかと思ったな」
石塚「目覚めてないよ。まったく目覚めてない」
伊奈「2人がおらんだけの台風クラブをあえてやろうとしたのかと思ったんだけど、そこまで考えてない?」
石塚「ない。だから弾き語りは無理なんです」
山本「でもソカさんは打ちのめされてたよ。〈台風クラブがまた見たくなるもんね〉って」
――つまり、石塚ソロのライブでバンドが浮かび上がってきたってことだ。
石塚「やっぱバンドがいちばんかっこええな」
山本「悩んだときソカさんがいつも助言くれるんやけど、今年も会社辞めるときに悩んでて、ソカさんとちょうど会ったときに〈ライブ映像を出そうと思ってるんです〉と相談したら〈やったらいいじゃん! やりなよ!〉って言ってくれて」
――曽我部さんのそういう姿勢は、ぼくもめちゃくちゃリスペクトしてます。
山本「ソカさんとか鮎川(誠)さんとか……」
石塚「正、プラスのエネルギーがすごいよね。おれは一生ああならん」
伊奈「なれへん」
山本「ならん」
――自分がレーベルをやってても、やっぱり曽我部さんのROSE RECORDSのあり方は意識します。〈やりたいことを、やりたいように、とりあえずやってみる〉という姿勢は大事ですね。
石塚「ソカさんのあの軽さはすごいよな。2004年頃のDIYに振り切ってるソカさんや曽我部恵一BANDもすごいし、それを〈置いときまして〉ってふっと抜けるときもある。それがすげえいい。ソカさんのエッセイで〈エアコンを消して窓を開けると、ふっとカーテンが揺れる、風が入ってくるのがいい〉みたいな、すごいええ一文があって。ただ、本人は〈おれ、ガンガンクーラーつけてるけどね!〉って」
――(笑)。
山本「おれもソカさんの映像撮らしてもらってて。“満員電車は走る”がめっちゃ好きでさ」
石塚「最っ高やんな」
山本「あの頃のソカさんは見た目もどんどん変わっていって、ソカバンの3rd(2012年作『曽我部恵一BAND』)のときのMVを見てめっちゃ感動したな。この前撮らせてもらったときも〈ほんとこのひとええな〉と思った」
――曽我部さんには音楽だけじゃなく、人生観的な部分でも影響を受けつづけてますね。
石塚「生き方やね」
山本「好きなバンドは世代が離れすぎてて近寄られんし、山口冨士夫とかはみんな死んでるし。ソカさんだけなんだよな、リアルタイムで話もできてリスペクトできるひとは」
――ずっと同じ目線だけど常にちょっと先にいて実践をしつづけている、みたいな感じですよね。では、ぼくも飲んだり食べたりしたいので、そろそろこのへんで締めたいと思います。
石塚「まったくまとまらんなあ!!」

LIVE INFORMATION
台風クラブ 定期演奏会 in 拾得
2025年2月9日(日)京都 拾得 ※SOLD OUT
開場/開演:17:30/18:30
出演:台風クラブ
前売・当日:3,000円
NEWFOLK presents
“utanoyukue vol.3” -特別編-

2025年3月22日(土)大阪・千日前 味園ユニバース
開場/開演:15:15/16:00
Live:台風クラブ/本日休演/前野健太/家主/天国旅行(OPENING ACT)
DJ:入岡佑樹(Super VHS)
前売チケット:4,500円
学生チケット:3,500円
(共にドリンク代別途必要)
※小学以下無料
■チケット
一般販売(2025年2月8日(土)10:00〜)
イープラス:https://eplus.jp/utanoyukue-vol3/