スケールのデカいトリ・ケリーの激唱を前に出した“Lullaby”の全英ヒットを受けて登場した4作目。エミリー・サンデー以降の荘厳&大仰ブームがUKラッパーのシングル曲を平板にして久しいなか、アルバムではビースティっぽく駆け出す冒頭から多少は鬱憤を晴らしてくれる部分もアリ。メリディアン・ダン“German Whip Remix”みたいなカッコ良さはないけど、やんちゃ声の映えるニューウェイヴ調とかは充実してますな。