実力派シンガー・ソングライターという意味ではUK音楽シーンでもトップに位置するであろうエミリー・サンデーの、3年ぶりの4作目が到着。今回は初のインディー・レーベル発だが完成度は過去最高。流麗な2ステップ・ナンバーにソウルネスを注入する“Look What You’ve Done”、オルタナR&B的な浮遊感のある“My Pleasure”での可憐な振る舞い、ライトなディスコ・タッチの“Look In Your Eyes”での軽やかな歌い口、終盤のビッグ・バラードやスロウ群での重さとエモさで圧倒していく様子など、楽曲ごとに表情を変えて隙のない歌い込みを披露していく。素晴らしいシンガーでありながら、同時にその自身の強みを最大限に活かすソングライターとして、やはり彼女は随一だ。