現体制で初のアルバムとなる3年ぶりの3作目。アッパーなビートでぶち上げる“ノミニー”をはじめ、鋭利なバンド・サウンドにCYNHN流のエモーションを込めた熱量の高い楽曲が並ぶ。エレクトロニックなサウンドの上で繊細な世界を描く“リサイズ”やジャジーなアプローチの“楽の上塗り”などが拡張するサウンド面のヴァリエーションも魅力的で、Bearwearの石丸航が楽曲を手掛け、toeの美濃隆章と柏倉隆史が参加した“バニラ”ではポスト・ロック的なアンサンブルによってグループの新たなポテンシャルを引き出すことに成功している。アンセミックな4つ打ちでラストを飾る“スターレット”も最高!