マーヴィン・ゲイのトリビュート盤や来日公演も好評だったレトロな男は、2年ぶりのオリジナル新作でもソウル伝道師ぶりを貫く。ストリングスやホーンを多用した豪奢でノスタルジックな楽曲に乗せ、同胞愛や連帯などのニュー・ソウル的な精神をマーヴィン~サム・クックばりの熱いテナーで唱える。Nao Yoshiokaとの親密なデュエット“Love, Love(The Anthem)”も極上。聴くうちに背筋が伸びるような真摯なソウル盤だ。