やってきたことは間違いじゃない
――最後に録るのに相応しかったのかもしれないですね。そして、10曲目の新曲“Doubters”は、前シングルの“グッドラック・マイフューチャー”に続いて草野華余子さんの提供曲です。
月ノ「レコーディングする前に草野さんとコミュケーションを取る機会が続いて。まず草野さんのボイトレに参加する機会をいただいて、そのボイトレに参加した次の日がツアーで札幌だったんですけど、草野さんも別の用事で札幌に来られていたのでライヴも観てくださって。で、その日に私たちが歌詞を提出して、次の日に草野さんが全員分の詞をまとめてくださって、その次の日にレコーディング……みたいな、凄くタイトだったんですけど(笑)、草野さんの熱量に私たちも凄く引っ張られて作れた曲というか。初めてご一緒した“グッドラック・マイフューチャー”は草野さんの作詞で歌わせていただいたんですけど、2回目ということで、草野さんと一緒にこの曲を作れた感じがしています。作詞するにあたって〈信じるな、疑え〉っていうテーマをいただいて提出したんですけど、完成した歌詞を見ると覚悟のある歌詞をみんな書いたんだなってわかるし、凄く責任感を持って歌いたいなという気持ちです」
――全員の歌詞が合わさってるんですね。
月ノ「はい。今回は〈全員の言葉を入れたくて入れてみた〉って言ってくださってて」
ココ「ドクが草野さんから作詞賞をもらってました」
――どこが評価されたんでしょう?
ドク「わかんないんですけど(笑)、〈黒く濁る太陽 不安の影ばかりが伸びて〉を夕方っぽいイメージで書いたのを汲み取ってくださったり、あとは〈疑うことを恐れるな〉ですね。私は〈まず自分を疑え〉って思って生きてきたから〈周りを疑え〉って考えるのが難しかったんですけど、それって恐れてるから疑えないのかなと思って、〈恐れるな〉って書きました。でも、みんなそれぞれの〈信じるな、疑え〉が散りばめられてると思います」
――シリアスな歌詞ですよね。
ユア「自分たちにも、いまの社会に対しても言える内容だなって。でも、草野さんのでっかい愛に救われたなって感じた制作期間でした、私は。一緒に過ごしたりとか、ライヴを観て感想をいただいたりとか、一緒に作っていけてる感が凄く感じられて、どの曲のレコーディングにも思い出はあるけど、いちばん愛を感じた曲かもしれないです」
――はい。という10の新曲に加えて、既発曲の11人ヴァージョンもたくさん入るなかで、特に“Gangsta Vibes(11SOUL ver.)”は単なる歌割の変更じゃなく、丸ごと新しくリメイクされていますね。
メイ「はい。“Gangsta Vibes”はそれぞれ自分のパートを自分で書いてラップしたので、その子だけが歌える歌詞というか、他の人が歌うのも違うけど、でもライヴではやりたいよねっていうことで、全体をリメイクして、歌詞も一新して、この11人の“Gangsta Vibes”になりました。今回もみんな自分のパートを自分で書いているけど、ガラッと内容を変えた人もいたり、前のヴァージョンをレベルアップした感じで書いた人もいて、以前のものと聴き比べるのもおもしろいと思います」
――メイさんはさらに偉そうな態度になっていますね(笑)。
メイ「自信満々にしようと思って(笑)。前回もメロを付けていたのがレコーディングの流れで台詞っぽくなって、結果的においしくなったので、今回もそうなればいいなって思いつつ、最初から狙うとあざといかなと思って(笑)、一応メロ付けて出したんですけど、スタッフさんに〈前の感じが良かったから、今回も台詞っぽいので考えてみて〉って言われて、〈よっしゃ!〉ってなりました(笑)」
ココ「“Gangsta Vibes”はライヴでめちゃくちゃ評判が良かったので、いまの私たちの感じを出せるのが嬉しいです。登場順も変わってたりするし、自分の書いたパートをサビの裏で〈上がる、上がる〉っていうコーラスの形で入れてもらったりとかして、前の特徴的なところは残しながら、かっこいいバランスで作っていただいて、このヴァージョンもめちゃめちゃ楽しめるんじゃないかなと思って。ただ埋めてるっていうよりかは、みんなの個性も前以上に出てて、良い感じにリニューアルされた感じがあるのでお気に入りです」
ナス「こんなラップっぽい曲ってそんなにないですよね。13人でやってた時から対バンとかイベントで初見のお客さんからの反応が良かった曲なので、それをまたやれる形で再録できたのは、こうやってヴォリュームたっぷりなアルバムを作ったからこそだなと思います。ギャンパレって曲が多いから、めっちゃ好きな曲でも必然的にセトリ落ちしちゃうんですけど、“Gangsta Vibes”は〈私たちめっちゃ良くない?〉みたいないまのギャンパレの空気感が出てるというか、テンション感がこの『GANG RISE』にも合ってるなと思います」
――いまのグループの雰囲気がわかるアルバムになったわけですね。
ココ「いろんな方に提供していただくアルバム自体が初めてで、制作段階では〈これ、どうなっていくんだろう〉って思ってたんですけど。でも、WACK自体もそうですし、ギャンパレがいままでライヴや音楽に対してしっかり向き合ってきたからこそ名だたるアーティストの皆さんが力を貸してくださって、こうやって素敵なアルバムが出来たのかなと思って、ホント周りの皆さんに大感謝です」
――6月でGANG PARADEは10年目に入ったことになります。改めてここからの展望を教えてください。
ミキ「この10周年イヤーのタイミングでこれだけ凄いアルバムを出せることが、まずホントにありがたいし、グループにとっての良いトピックだと思うので、このアルバムをきっかけに知ってくれる方が増えたら良いなっていうのがいちばんですね。ここからどれだけより多くの人に聴いてもらって、ライヴに足を運んでもらえるかが勝負なので、自信を持って駆け抜けていくしかないです。こんな凄いアルバムをちゃんと自分たちの武器にできるように、私たちもこの作品に見合った力をつけていかないとなって思います」
ユア「みんなが言ったように、いろんなご縁があって、いろんな人の力を借りてアルバムが作れて、いままでギャンパレがやってきたことは間違いじゃなかったなって思えたんですよね、レコーディングしてる最中も含めて。それが不安になっちゃう時もあったけど、自分たちのやってきたことは正しいんだって、私自身も背中を押してもらってる作品なので、だからこそ自信を持って世の中の人に、あとはもう聴いてもらうだけなので、どうやって届けていくかを改めて考えながら、みんなで上がっていけるように、10年目も日々がんばっていく気持ちです」
GANG PARADEの近作を紹介。
左から、2023年作『OUR PARADE』、同年のEP『The Night Park E.P.』、2024年のシングル『パショギラ/躍動/ROCKを止めるな!!』『Peace☆超パニック/一夏』『Sparkling Moon/グッドラック・マイフューチャー』(すべてワーナー)
左から、KiSS KiSSの2023年作『FiRST ALBUM』(WACK)、ヤママチミキが客演した月刊偶像の2024年のシングル“遊園 me”(ソニー)、キャン・GP・マイカの2024年のシングル“Hold Me Tight”(WACK)