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音で紡ぐ物語〈サウンドテイル〉が現代に届ける癒し

――アルバムを通して聴いていくと、コンセプトアルバムというか、アルバム1枚でひとつの作品なんだということがよくわかります。

「アルバムの収録時間は77分なのですが、例えば『ドラゴンクエスト』や『ファイナルファンタジー』のような、77分間にわたるひとつの物語として捉えていただけたらうれしいです。当然、私の物語を音にしているのですが、歌詞がないぶん、聴いてくださる皆さんは、ご自身の物語に重ねていただくこともできるはずです。皆さんが何を感じ取ってくださるか、そんな余白を楽しめるような作品にすることができたと思います。このような、音で紡ぐ物語を、〈サウンドテイル〉と呼ぶことにしました」

――詳しく教えてください。

「言葉ではなく、ピアノの音だけで丁寧に描いた、私の喪失と再生の物語。すべての曲がひとつの章のように私の感情を表現し、曲(章)同士の関連性もあったりします。音楽そのものが語り部であり、聴き手は、私の物語をよりどころにしてそれぞれの物語を自由に展開することができます。アルバムが聴き手に寄り添い、時には支えにもなる。〈サウンドテイル〉は私の創作活動の原点であると同時に、今の時代だからこその新たな癒しになるのでは、と思っています」

――フェニックスの周りに桜の花びらが舞うアルバムジャケットをはじめ、ブックレットも作品の重要な一部分という気がします。

「そうですね。ジャケット周りのイラストを担当してくださった墨絵作家の八束徹さんとは対話を重ねて物語を共有し、そのうえで『瞬景』の世界観を表現していただきました。ぜひジャケットも含めひとつのパッケージとしてアルバムを手に取っていただけたらうれしいです」

――CDと同時に楽譜も出版されるとか?

「『瞬景』に収められた全13曲の、全曲楽譜集を出版する予定です。前出の八束さんや、CDで解説を書いてくださったピアニスト/作曲家の佐久間あすかさんらと立ち上げたアート集団〈芸術工房ハルモニック〉で制作しました。ぜひ、こちらも手に取って、『瞬景』の物語を感じてください」

 


RELEASE INFORMATION

DAKOKU 『瞬景』 Musicpro(2025)

リリース日:2025年7月30日(水)
品番:MPCM-1007
価格:3,300円(税込)

TRACKLIST
1. 瞬景
2. 桜颪
3. 竜胆
4. 心の場所・彩
5. 舞魚・彩
6. PERMAFROST
7. MEMORIES
8. 月光・彩
9. 小夜時雨
10. 落葉
11. PHOENIX
12. REUNION
13. 愛し君へ

 


PROFILE: DAKOKU
ピアノを真田光子、故児玉邦夫、児玉幸子、作曲を北條直彦各氏に師事。数々のピアノコンクール受賞歴をもつ。2003年、オリジナルCDを全国流通リリース。スカイパーフェクTV、USEN、番組テーマに採用される。2004年~2006年、茨城放送、信越放送での音楽番組でパーソナリティーを務める。サロンコンサートや、客船ピアノでの演奏、楽曲提供、室内楽編曲等の活動を続ける。2006~2017年、広告代理店で役員を務め、ウェブプログラマー・ウェブコーダーとしても飲食から建築、銀行に至るまで500を超えるウェブサイトの制作を担当する。またネットマーケティングにも通じ、大学でネットリテラシー・ウェブデザイン・情報処理等の講師を務める。2017年~​、障がい福祉の世界に強い関心があったことから障がい者支援団体へ転職。障がい者支援を行いつつ音楽活動を継続。​2019年、YouTubeチャンネル〈DAKOKU Piano Works〉を開設。自身の演奏を公開している。音楽活動する際の名前を〈DAKOKU〉で統一。自閉症をはじめとする障がい者のための音楽教室を立ち上げる。​​2023年​、キングレコードよりオリジナルピアノソロ作品集フルアルバム『月光』を全国で発売。国際芸術連盟専門家会員。​福祉と音楽の深い繋がりに着目しており、イベントを開催するなど様々な音楽活動の在り方を模索している。​動物を虐待などから守る活動、保護活動への寄付も行う。自身も保護犬や捨て猫を引き取り、現在犬1匹・猫4匹と生活している。​​​2024年、福祉と音楽の在り方を探る中、障がいを持つ・持たないにかかわらず誰でも楽しめるユニバーサルコンサートを企画・開催。​​​2025年、Musicproよりセカンドオリジナルピアノフルアルバム『瞬景』をリリース。​