ソンバ―、ジェイクら〈未来のビリー・アイリッシュ〉になり得る期待の新星たち
小田「サマソニといえば、これからを担う新人アーティストをチェックできる場でもありますよね。今年も〈未来のビリー・アイリッシュ〉になり得る人たちがたくさんいますが、個人的にプッシュしたいのはソンバ―ですね。NY出身の20歳、デビューは2021年ですが昨年発表した“back to friends”がバイラルヒットして瞬く間に時の人となりました。
今年3月にドロップした聴き手を選ばない良質なモダンポップ“undressed”もヒット中で、今回の来日にあわせて“back to friends”と“undressed”を両A面とした日本独自企画の8センチCDもリリースされたばかり。甘いマスクとは裏腹に、モリッシーやトム・ヨークあたりが頭をよぎる繊細で力強い歌声は要チェックです」
天野「若手だとジェイクは必見じゃないでしょうか。彼はアメリカのシンガーソングライターですが、コロナ禍がスタートした2020年にTikTokを始めて一気に注目を集めた今どきな才能です。まずバイラルヒットしたのは“Upside Down”で、そこからサウンドも歌もどんどん進化しました。特に2022年の代表曲“golden hour”は、ヒップホップやR&Bを美麗なピアノを軸にしたポップソングに落とし込んだ素晴らしいナンバー。ちなみに7月にリリースされたばかりの新曲“butterflies”はTOMORROW X TOGETHERのカン・テヒョン、LE SSERAFIMのキム・チェウォンというK-POPの大スター2人との共演曲で、これがまた素晴らしい。K-POPファンにもチェックしてほしいです!」
小田「BABYMETALやHYDEと同じMOUNTAIN STAGEに登場するホット・ミルクも、今後が楽しみなイギリスのエモ/パワーポップバンドです。6月に出た2ndアルバム『Corporation P.O.P』は全体的にソリッドな内容で、その雑多な音楽性は好き嫌いがはっきりしそうですが、だからこそライブで確認してほしいなと。オール・タイム・ロウやユー・ミー・アット・シックス、ONE OK ROCKなどが好きなリスナーはMOUNTAIN STAGEに集合で!」
天野「ロック系だと、ワリスもおすすめ。ダーティ・ヒット所属でThe 1975のツアーに帯同したことでも注目された新鋭ですね。レディオヘッド、ウィーザー、ジャパニーズ・ブレックファスト、ノー・ダウト、ラナ・デル・レイなどから影響を受けたそうですが、どこか懐かしいローファイなインディロックサウンドが魅力です。ただ、昨年の1stアルバム『The Jester』で化けた感じがします。親密さはそのままに、かなり豊穣で音楽的にスケールアップしたロックを聴かせてくれているんです。リラックスしたムードもある彼女の音楽がライブではどんな風に響くのか、楽しみでなりません」
SixTONESも初登場! ボーイズ/ガールズグループも要チェック
小田「K-POPを取り上げて国内のボーイズ/ガールズグループを紹介しないわけにはいきませんよね。やはり大きなところではサマソニ初登場のSixTONES! 2024年はバラエティに富んだ4thアルバム『THE VIBES』を、今年1月には最新アルバム『GOLD』をリリースしてグループ初の5大ドームツアーを成功させたのも記憶に新しいですよね。9月には野田洋次郎(RADWIMPS)書き下ろしの新曲“Stargaze”のシングルリリースも控えていますが、初のサマソニでは“こっから”“ABARERO”などアガる曲で圧倒してほしい! 出演は東京会場のみですが、初日のMARINE STAGEのトップバッターなので早めの入場をおすすめします」
天野「個人的なおすすめはHANAですね。オーディション番組『No No Girls』の段階から非常に話題でしたが、選び抜かれた7人は本当に実力派。ちゃんみなのプロデュースや美学が徹底されているのも大きいですが、個々の歌、ラップ、パフォーマンスが素晴らしいんです。そして何より、曲がかっこいい! いま絶対に見たいグループですね」
小田「東京会場のBEACH STAGEは、各日で〈Billboard Live & JUJU’s BEACH PARTY〉〈Feliz cumpleaños Ferxxo〉とそれぞれコンセプトを設けたステージが展開されます。初日の〈Billboard Live & JUJU’s BEACH PARTY〉はAIとJUJUをメインに、コモン、ディゲブル・プラネッツ、ジャム&ルイスが出演、2日目の〈Feliz cumpleaños Ferxxo〉はラテン音楽のスターであるフェイドがキュレーターを務め、ボンバ・エステレオらが登場します。コモン、ディゲブル・プラネッツ、ジャム&ルイスの3組はビルボードライブでそれぞれ単独公演も行うので、サマソニに行けない方はそちらに足を運んでもらいたいです」
天野「そうなんです。〈Feliz cumpleaños Ferxxo〉もあるので、前半で言ったように今年のサマソニはラテンポップファン必見。そちらにはJ. バルヴィンとも仕事をしている世界的なトッププロデューサーのタイニーが出演します。ソロでもヒットを飛ばしている彼の熱いレゲトン/ラテンポップは、クールダウンなんてまったくさせずに砂浜に集った人々をかなりヒートアップさせそう」
