歌手・立花日菜に中毒必至のファースト・アルバム!

立花日菜 『HOLIC』 ポニーキャニオン(2025)

 「ウマ娘 プリティーダービー」など話題作に多数出演する声優・立花日菜。昨年、ソロ・シンガーとしても始動した彼女のファースト・アルバムがこのたびリリースされた『HOLIC』だ。本作には、立花の新たな可能性を感じられる楽曲たちがズラリと並んでいる。ガーリーな魅力を詰め込んだ“ラミラミ♡”、PandaBoY節が光る中毒性の高いエレクトロニカなアップ・チューン“Pink Twinkle Wink”、片思い女子の心を瑞々しく歌った阿部真央による提供楽曲“恋のハイテンション”、妖しい雰囲気で魅せる疾走感に溢れたロック・ナンバー“Unbalance Addiction”、初の本人作詞楽曲“この場所で、また”など、彼女の武器であるキュートな声質を活かしたパンチ力の高い音楽の数々は、聴く人の心に鮮やかな印象を残すはずだ。

 なかでも耳を惹くのが、Kawaiiサウンドの第一人者であるSnail’s Houseが手掛けた“Honey Bee”。ポップとチルを両立させた不思議なサウンドに、耳がとろけるような立花のKawaiiラップが乗っかった一曲であり、2分半という短い時間ながら楽曲密度は非常に濃い。もちろん、さまざまなアニメの主題歌となっていたシングル群もキャッチーで聴き応え十分。このアルバムがシンガー・立花日菜の飛躍の一枚になること間違いなし。 *河瀬タツヤ

立花日菜のシングルを一部紹介。
左から、2025年の“Dear my Soleil”“Stella”、2024年のシングル“最強?最高!Brave My Heart”(すべてポニーキャニオン)

 

今月の二次元以上に素敵な音楽!
from 2D and over!

VARIOUS ARTISTS 『New PANTY & STOCKING with GARTERBELT The Soundtrack』 flying DOG(2025)

2010年代初頭に国内外でカルト的な人気を集めたアニメが15年ぶりに復活し、第2シリーズを放送中! 引き続き音楽プロデューサーを☆Taku Takahashiが務め、TeddyLoidも参加している同作からサントラが登場しました。エッジーな音で作品のぶっ飛んだ世界を象る手法は前作と同様ながら、今回は80KIDZやTAAR、MONJOEら新顔も加わり、どこを切り取ってもマッシヴでハイパーな音が鳴っています。m-flo loves Adee A.のED曲“Reckless”を筆頭に、ニュー・エレクトロ再評価の気運を感じたりも。

 

天狼群 『KING OF EVIL』 キング(2025)

ちっともワルくない不良少女の日常を描くアニメ「ばっどがーる」より新人声優によるキャラソン・ユニットの初アルバムが完成。“ツッパリHigh School Rock’n Roll(登校編)”“彼女の“Modern...””と大ネタも入れつつ、ヒゲドライバー作曲の“すーぱーびっぐらぶ!”、スカ調の“BAD SURPRISE”などキュートなスケ感に目が離せない!

 

トゲナシトゲアリ 『薄采ディスプレイ』 ユニバーサル(2025)

9月に武道館公演を終えた(はずの)アニメ「ガールズバンドクライ」劇中バンド。こちらはその翌日リリースのシングル11作目で、表題曲は“爆ぜて咲く”などを手掛けたMisty mintが提供。EDM的なドロップと激情ギター・サウンド、ブリブリにファンクなベースが混然一体となる様に、いまの彼女たちの無敵っぷりが凝縮されています。

 

ReoNa 『HEART』 SACRA MUSIC(2025)

神崎エルザとしてのミニ・アルバムでも鮮烈な印象を残したシンガーがサード・アルバムを完成。coldrainのSugiが編曲で協力したフー・ファイターズみたいなハード・ロッキン・グランジ“GG”、映秀の提供した胸キュン・ポップ“かたっぽの靴下”、ピアノが弾む“コ・コ・ロ”といった多彩な楽曲に〈絶望〉の先の何かを見ている気が……!

 

cero 『ホウセンカ Original Soundtrack』 ポニーキャニオン(2025)

「オッドタクシー」を手掛けた木下麦 × 此元和津也のタッグによる長編アニメ映画のサントラをceroが担当。室内楽的なインストを中心にしつつ、イタロ・ディスコ調の“チューベローズ 快楽”やベンE・キング“Stand By Me”のアンビエント・カヴァーなども。エレガントな歌モノ“Moving Still Life”はcero史においても屈指の名曲では! *田中亮太