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鈴木貴雄がユニゾンとして最後に鳴らしたドラムソロ

“Catch up, latency”が終わったのも束の間、最後には鈴木によるドラムソロパートが用意されていた。これは予想外だ。普段はライブ中盤に挿し込まれる恒例のコーナーを、彼らはこの日、ライブの最後に配置したのである。強烈な緩急と手数。急に左手のドラムスティックを捨て飲み物を飲み始めるユーモア。観客の手拍子に音を重ねて作り出したグルーヴ。彼がユニゾンとして最後に鳴らした、噛み締めるような打音。それを静かに見つめる斎藤と田淵の姿を含め、この日を締めくくるのはこれしかないと思わせるパフォーマンスだった。

鈴木だけがステージに残り、最後にMCを行った。ファンへの感謝、そして「またいつかどこかで会えたら、あなたに火を渡せる自分であれるよう、それまで自分を燃やし続けます」と述べた。ドラムを通した自らの表現を火に喩え、それを絶やさないという約束だ。そう、彼のドラマー人生はまだまだ続く。その餞の場としても、この日のライブは完璧だった。

そしてユニゾンがこれからどうなるのか、それはまだ誰にも分からない。この奇跡のような3人を、もう見ることはできないのかもしれない。しかし、彼らが残してきた楽曲が導く縁や活動がきっとあるはず。この日に披露された祈りのような楽曲たち、そして〈敬具〉によって締めくくられたこのライブこそが、3人の〈次〉を予感させる。これは、また会うためのしばしのお別れ。そんなふうに今は受け取っていたい。

 


SETLIST
1. フレーズボトル・バイバイ
2. アナザーワールド
3. オリオンをなぞる
4. カオスが極まる
5. MR. アンディ
6. 君の瞳に恋してない
7. 桜のあと (all quartets lead to the?)
8. 場違いハミングバード
9. Invisible Sensation
10. オトノバ中間試験
11. 天国と地獄
12. 傍若のカリスマ
13. WINDOW開ける
14. クローバー
15. harmonized finale
16. さわれない歌
17. 箱庭ロック・ショー
18. ガリレオのショーケース
19. センチメンタルピリオド
20. 徹頭徹尾夜な夜なドライブ
21. シュガーソングとビターステップ
22. Catch up, latency
・ドラムソロ