ガサガサのギターが喚き散らすように暴れまくる冒頭の“G.O.D. And The Broken Ribs”を耳にし、ジャック・ホワイトはこれでなきゃ、とふとひとりごちる。こいつは原点回帰的とも評された2年前の6作目『No Name』よりも鮮烈で凶暴だ。ストゥージズを連想させるダーティーな歪みが駆け巡る“You’ll Never Fix Me”をはじめ、どこをめくっても現れてくるのはやたら禍々しい相貌で、耳を灼くような刺激が募っていくわけだが、むしろ爽快感が増していくのは不思議。不穏な空気に包まれたラストの“Neighbors Blues”がまた名演で、ここ最近で出会ったなかでもっとも先鋭的なブルース・ロックが聴ける。
ジャック・ホワイト(Jack White)『Frozen Charlotte』ストゥージズを思わせるダーティーな歪みなどやたら禍々しいのに爽快感も