現代ジャズシーンを牽引するビッグバンドとして、年々評価高まるマリア・シュナイダー・オーケストラでトロンボーンを務める俊才ライアン・ケバリー。先日リリースされ、マリア・シュナイダーとの共演が話題となったデヴィッド・ボウイの新曲《Sue》でもソリストとしてフィーチャーされる彼のピアノレス2管編成のリーダー作。マイク・ロドリゲス(tp)との金管フロントの豊かなサウンドとゲスト参加の女性ヴォーカリスト、カミラ・メザのスタンダード解釈が実に味わい深い。流麗でマイルドなトロンボーンを中心に、知的なサウンドに満たされた音世界はさながら現代ジャズ版クールジャズ。
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