お待ちかね、鋼鉄連載〈OSHIETAL〉の時間だぜ! 今回はラムシュタインの頭脳、リヒャルトZ・クルスペ(ギター)率いるエミグレイトをオシエタル! 本国ドイツのみならずヨーロッパ各国のチャートで1位に輝いた2004年作『Reise, Reise』を弾みに、本隊が世界的なバンドへと成長を遂げるなか、並行して2005年に始動したのが同プロジェクトだ。映画「バイオハザード」に起用された“My World”を含む初作『Emigrate』(2007年)では、ラム譲りのインダストリアル・メタルを轟かせながらグッとテンポを落とし、リヒャルトの野太い歌声に重きを置いた不気味なサウンドを展開。さまざまなメディアから絶賛されるのだが、その矢先、2008年にあっさり活動を休止してしまうのである。
しかし、昨今のインダストリアル人気も追い風に、このたび2作目『Silent So Long』を投下! 新ドラマーにアポカリプティカのミッコを迎え、前作の路線を引き継ぎつつ、バッドボーイズ・ロックンロールをブチ込んでみたりと、よりヴァラエティー豊かな内容に仕上がっているではないか! マリリン・マンソンやモーターヘッドのレミー、ピーチズにコーンのジョナサンらアクの強いゲストもアクセントとなり、中だるみは皆無! この物凄い復帰作を聴かずして、メタルをカタルべからずなのだ!!
▼関連作品
左から、ラムシュタインの2009年作『Liebe Ist Fur Alle Da』(Universal Germany)、アポカリプティカの2010年作『7th Symphony』(Sony Germany)、2015年1月21日にリリースされるマリリン・マンソンのニュー・アルバム『The Pale Emperor』(Cooking Vinyl/ビクター)、モーターヘッドの2013年作『Aftershock』(UDR)
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