ジョシュア・レッドマンら現代ジャズ・シーンを牽引するスター奏者たちによるカルテットの2作目。バンド全体でのアンサンブルを聴かせる路線はそのままに、より熟成されまろやかになったサウンドを楽しめる。ソロでのアドリブの追求やここぞというところで次々と強烈なアクセントを入れてくる姿勢(ドラムスのエリック・ハーランドに顕著!)は失わないままに、あくまでも調和のなかに美を見出そうとする4人。卓越した技量がそれを可能にしているのはもちろんだが、美意識の共有の強度こそが素晴らしいのかもしれない。素朴さと洗練が高次元で共存し、サックスのメロディが優しく響く充実作。