確かなスキルと程良いポップセンスを兼ね備えた現行ヒップホップ・シーンきってのヤサ男、ビッグ・ショーン。先行シングルの“I Don't Fuck With You”が自身3曲目のR&B/ヒップホップ・チャートNo.1ヒットを記録するなど絶好調のなかで投下されたサード・アルバムは、カニエ・ウェストドレイククリス・ブラウンジェネイ・アイコなど、かつてヒットを飛ばしたコラボレーターとの再共演を軸に構成された手堅い作り。内省的なジャケットからくる印象通り従来よりもメランコリックかつエモーショナルな語り口が多く、他界した祖母について言及した“Blessings”あたりを筆頭にぐっと深みを増した手応えがある。デラックス盤には恋人アリアナ・グランデをフィーチャーした“Research”を収録。