最近はインターネットでエクスペリメンタルな感じのビートからジャージー・クラブみたいな上げ目のものまで、少々前のR&Bヒット曲をリミックスなりサンプリングなりしてリリースするものが多かったように思います。そういうわけでここ最近インターネットで話題になったあんな曲やそんな曲の元ネタやそれにまつわる楽曲を今回は紹介していきたいと思います! 

DESTINY’S CHILD 『The Writing’s On The Wall』 Columbia(1999)

  

1. DESTINY’S CHILD『The Writing’s On The Wall』Columbia(1999)
“Say My Name”とかアリーヤ“Are You That Somebody”とかは一周回って?いまのビート・シーンにハマってくる感じの楽曲ですよね。そういうのもあってここらへんのR&Bはネタになりやすいんでしょうか。個人的にもジュークみたいなのからいきなり繋いだりして楽しくなるのに使ってます。あと全然ネタがどうこう抜きで“Say My Name”って本当に音のバランスが好きで、シンプルで倍で刻ませてくれる感じが最高。

  

JANET JACKSON 『The Best』 A&M(2009)

2. JANET JACKSON『The Best』A&M(2009)
そんななかでもジャネットネタっていうのはけっこう目立ってました。“If”に関してはカナダのケイトラナダがめっちゃ秀逸でロウなハウス・エディットを上げてたり(〈BOILER ROOM kaytranada〉で検索だ!)、他にもいろんなエディットが上がってて、日本で一時期はやってたPerfumeのエディットじゃないですけど、そういう感じで現地で共有しやすい文脈なのかなーと思います。しかし、いま観てみてもPVの意味が全然わかりません……!

ELLE VARNER 『Perfectly Imperfect』 RCA(2012)

3. ELLE VARNER『Perfectly Imperfect』RCA(2012)
昨年の中頃にドロップされたTri○py Turtleのクラブ・アンセムの元ネタ、“Only Wanna Give It To You”(2011年)はこちらに収録。当時普通に日本でパワープレイとかになってましたが、リリースされてから数年で、ちょっとした過去としてそういうエディットが出てくるのも衝撃でした。しかもまたこの原曲自体が90sリヴァイヴァルっぽい面を多分に含んでいて、そういう多層に絡み合った時代感みたいなのは楽しい。

 

tofubeats(トーフビーツ)

90年生まれ、神戸在住のトラックメイカー。4月からは怒濤のリリース・ラッシュで……まず、4月2日にリリースされるlyrical schoolのニュー・シングル“brand new day”(T-Palette)の初回限定盤Bに“ひとりぼっちのラビリンス”のリミックスを提供、4月23日にリリースされる映画「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」(5月公開予定)の主題歌=橋本甜歌のシングル“HOW’S IT GOING?”をプロデュース、そして4月30日には自身待望のニュー・シングル“ディスコの神様”がいよいよ登場です! 藤井隆(!)をフィーチャーし、初回盤はカーステで聴く用(?)のカセットテープ付き。気になる続報は〈www.tofubeats.com〉にて!