レ・シンズ名義でのリリースを経て届いたこの4作目は、いままででもっともタフなバンド・サウンドが聴ける一枚。持ち前の甘いメロディーセンスを遺憾なく発揮しながら、さまざまなエフェクトを駆使してサイケデリックな音像を描く様は、その声質も手伝ってか、時に中期ビートルズからテイム・インパラまでも彷彿とさせる。チルウェイヴでキャリアをスタートして以降、常に変わり続けるトロちゃんの現在地点がここに。