10代で同郷の重鎮ベース奏者アヴィシャイ・コーエンのレギュラー・トリオに抜擢され、ドラマーのマーク・ジュリアナと共に現代ジャズ史の重要盤に参加してきたイスラエルの天才ピアニスト、シャイ・マエストロによる、自身のトリオ名義3枚目の新作。ジヴ・ラヴィッツの繊細でパーカッシヴなドラムに煌びやかな音色で愛らしいメロディを奏でるピアノが絡むワクワク感たっぷりのイントロ~3者の音がリズムの塊となって押し寄せるパート~ベースのホルヘ・ローダーの超絶ソロ~と続く冒頭曲もインパクト大。複雑かつタイトな力強いビートのなかに、感情を揺さぶる美しい旋律がふわりと浮かび上がる。