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PIZZA OF DEATH所属の精鋭たちが続々と立ち上げたレーベル内レーベル!
刺激し合い、切磋琢磨するという思いのもと、2013年12月にオムニバスの『And Your Birds Can Sing』をリリースしたJun Grayを皮切りに、レーベル内レーベルが次々にスタート。現在、計4つがそれぞれに個性を打ち出した作品をリリースしている。まずJun Grayは、ガールズ(・ヴォーカル)・バンド専門で、その名の通りにKen Bandのベーシストが主宰。FOUR GET ME A NOTS、tricotらが参加した前述のオムニバスにも楽曲提供していたUNLIMITS、SCOTLAND GIRLが後に単独作を発表し、共にメロディック・パンクを下敷きにしながら、それだけに止まらない音楽性を追求している。
Jun Grayの2013年のコンピレーション・アルバム『And Your Birds Can Sing』トレイラー
PODと電撃合体したBBQ CHICKENS他のドラマー、Andrewが束ねるTIGHTは、〈西日本最速〉を謳うメロディック・パンク・バンド、Baby smokerらの最新作をリリース。サウンド・エンジニアとしても活躍する彼がみずから録音に携わった作品を、今後も送り出していくそうだ。GARLICBOYSのLarryが主宰するROTTEN ORANGEも、PODに迎えられて復活。その第1弾は日本語を駆使したユニークなハードコアを演奏する沖縄の地獄車。ヌンチャクらをデビューさせ、90年代のハードコア・シーンを盛り上げたLarryの手腕に期待が高まる。
Baby smokerの2014年作『SHOUT OUT YOUR SOULS』収録曲“Birthday”
地獄車の2014年作『地獄門』収録曲“マッスル・ファクトリー ”
〈札幌シティ・ハードコア〉を掲げるSLANGのKOが立ち上げたIN MY BLOODは、メタルコア的な匂いも放つYUKIGUNIといった地元バンドなどに加え、演歌にもアプローチするスラッシュ/ハードコアのヴェテラン、PULLING TEETHの6年ぶりのアルバムもリリース。近年は本家PODのリリースも幅を広げてきたが、この4レーベルが加わったことで、さらに多彩なものになっていきそうだ。
YUKIGUNIの2014年作『The galaxy in a cell ‒独房の惑星-』収録曲“Pray to the Moon”
PULLING TEETHの2015年作『フッコーブシ』収録曲“和を背負う”